「子づくり」したい男 「子育て」したい女
というタイトルにすると、一部の人からツッコミが来るのでしょうが。
トイアンナさんの記事に笑ってしまいました。
女性向け恋愛シミュレーション(乙女ゲー)の「結婚」というキーワードを「セックス」に変換すると…
なんということでしょう!男性向けアダルトゲームの一種「抜きゲー」=セックスを目的としたゲームになるではありませんか!
昨日TBSで放送されたドキュメンタリー「人間とは何だ…!?」にも、そのような内容がありましたね。
オスとメスでは、繁殖のゴールが違う
自分のDNAをより多く残すことを目的とする場合、繁殖には「出生数を増やす」戦略と、「死亡率を下げる」戦略があります。
生殖機能上「出して終わり」な哺乳類オスは「増やす」戦略、
「妊娠してからが真のスタート」な哺乳類メスは「守る」戦略が基本。
確かに、出産の時、陣痛で苦しむ私を前に夫は「俺は何も出来ない」と途方にくれていました。(本人の名誉のため、ちゃんと腰をさすったり、飲み物を取ってくれたりしたことを報告します。)
機能上、出産・育児に関われないオスは、パートナーが次に妊娠できる機会までボーっと待っているより、更に別のメスを妊娠させたほうが効率的なわけです。
逆に、子供の世話で身動きできないメスは、自分と子どもを守ってくれる優秀なオスを選びたいと考えます。
そう考えると、扶養義務など面倒くさいことを全部抜きにして可愛い女の子とセックス三昧したい抜きゲーと、数多くの候補から厳選したイケメンにプロポーズされたい乙女ゲーは、それぞれの恋愛の究極系を表していますね。
乙女ゲーにはハーレムエンドが無い
私は乙女ゲーをプレイしたことが殆どありません。
不勉強だからかもしれませんが、乙女ゲーには男性キャラを多数侍らせる「ハーレムエンド」はとても珍しいです。
途中までは色々な男性キャラちやほやされていても、最終的には好感度の高いキャラ1人からの告白で幕を閉じます。
同じく女性に人気があるゲームに「刀剣乱舞」があります。
プレイヤーは「審神者(さにわ)」という総帥になり、刀剣の九十九神である「刀剣男士」の指揮をとって敵と戦うゲームです。
数多くの刀剣男士を侍らせることができるものの、(現在の仕様では)審神者の性別はぼかされていますし、特定の刀剣男子と深い関係になることはありません。
基本的に、人間は1回の妊娠につき1人しか産めません。
そのため、女性は「意中の1人を独占できれば満足」という思考になるのかもしれません。
本当に本能が理由なのか?
と、ここまで書きましたが、これらの性差を本当に「本能」で片付けてよいものでしょうか?
チベットなど一部の国では「一妻多夫」制となっており、生まれた子は全て「夫の氏族のもの」になります。
日本もかつては「側室」と呼ばれる妾を持つ「一夫多妻」制でした。
体の性を意味する「セックス」に対して、社会的な性の役割を「ジェンダー」と呼びます。
例えば、「男の子なんだから、しゃんとしなさい!」「女の子なんだから、おしとやかにしなさい!」などもジェンダーの一種だといえます。
「性別」を論ずると、これらがごっちゃになっている場合がよく見受けられます。
人間は本能をおさえる理性が働きます。
ジェンダーは、社会に適合しやすいように時代ごとに調整されていきます。
もしかしたら、チベット人がギャルゲーや乙女ゲーを作ったら、また変わった設定になるのかもしれませんね。