書評 本当の食の安全を考える
ほんとうの「食の安全」を考える―ゼロリスクという幻想(DOJIN選書28)
- 作者: 畝山智香子
- 出版社/メーカー: 化学同人
- 発売日: 2009/11/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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知り合いのお医者さんの話。
「糖尿病の患者の数値が悪化してて、問い詰めたら『ワインは糖尿病にいいと、み●もんたが言ってた』っつって、隠れてワイン飲んでたんだよ。
『俺より素人を信用すんのか?』
って脅したら
『じゃ、●ッテンならいいんですか?専門の先生出演されてるし。』
だってさ!」
あるあるですね(笑)
正確さよりセンセーショナルさを求めるメデイアや、儲かればいいやな健康食品を、食の安全を検査する機関で働いていた著者が正面から論破していく本です。
「めっちゃ検査してる食品添加物よりも、メシマズ嫁の丸焦げ魚のほうが発ガン性が高い。」
「健康食品に添加してる大豆イソフラボンの方が、プラスチックから出る環境ホルモンよりホルモン作用が強い。」
など、バッサバッサ切り捨てていきます。
発行年は2009年。
毒入り餃子などが取りざたされた時期です。
でも、水素水などの話を聞く限り、問題の根っこは変わってない感じがします……
「旬のものをバランスよくほどほどに食べ、適度な運動をすることが、最も大切」
↑健康に近道はありません。
私も「誤った情報を撒き散らしがちな一般人」の1人という自覚はあるので、気をつけたいと思います。