「観る」って結局なんなの?「観るチカラ with 猛牛ライブ」に行ってきた
4人の<猛牛女子>が、ブルゾンち●みのごとく「ダメビジネスマン!」をぶった切る企画。今回のテーマは「観るチカラ(観察力)」。
前回参加した猛牛liveの様子、および猛牛女子の説明はこちら。
ちょうど1年前に、柴田さんの「質問力」のセミナーに行ったのがキッカケでした。
柴田さんは観察力がめちゃ鋭いので、その片鱗でも掴めたら、会議とか提案とかで楽になるのかな、と思って参加しました。
観察力が身についたら、子供が「なんかやらかしそう」とか、「なんか隠してるな」って分かって、子育てにも応用できそうだ(^_^)v と思って参加しました。
観察力ってなぜ必要?
このセミナーシリーズの最終目的は「実りある合意形成ができる能力を身につけること」です。
彼氏と別れるだの別れないだのウダウダ言ってる友達なんかを「ヲチする*1」という楽しみもあるにはあるのですが、あくまでビジネス上では、自分の利益を得るため、相手を動かしたい、理解したい、説得したいという目的があります。
目的をはっきりさせずに観察したら、そりゃポイントが絞りきれなくて全体をボンヤリとしか見れないよね!
と、中野さんの言。
効果的なアプローチをするためには、相手を観察して、相手の興味がある方向や、弱点を探らなければなりません。
データ収集して、仮説を立て、検証するというプロセスを高速で反復して、やっといい一言が踏み出せるか?が決まるので、
その時に、
相手のサインをスルーしたり、
へっぽこな仮説を立てたままだったり、
仮説をその場で修正できないと、
ドンドンドツボにハマっていきます。
ああ、分かる分かる。やるやる。
コミュニケーションの前に、まず観察。
コミュニケーション中にも、引き続き観察して、相手の反応を見ながら自分も手を変えていきながら、合意できるポイントを探る
というのが、理想の合意形成です。
ロールプレイ
参加者の方から、2人ピックアップしてロールプレイです。
猛牛女子が仮想の交渉相手を務めるので、猛牛女子の反応を観察します。
部署を移ってきたばかりの後輩を教育する
アニーさん(百野さん)が後輩役をしました。
「やってくれ。」「無理です。」
「この本の通りやればいいから。」「1人でやれってことですか?」
「やってれば慣れくるから」「はぁ、ワカリマシタ」
髪を触ったり、貧乏ゆすりをしたり、アニーさんが迫真の演技で『ダメ後輩』を演じます。
終わったら受講者のフィードバックです。
「アニーさん、目が死んでた。」
「必死で嫌がってた。目を合わせていない。」
と、色々な意見が出ました。
その後、残りの猛牛3人からのフィードバックです。
「●●さん、ペーシング(相手の意見を受け取ったよというサイン)してないね。
アニーからのSOSサインを完スルーだった。」
「お互いに自分の話ばかりで、お互いに『あ、こいつ話聞いてない』と、心を閉じてしまっていた。
そういう気持ちは、どうしたって伝わる。」
と、言っていました。
なんか、見てるポイントは一緒なのに、講師の方たちの方が一段突っ込んで見ています。
「なんとなく嫌そうだった」
ではなく、
「最初前傾姿勢だったけど、どんどん仰け反って離れようとしていたよね。」
と、「なぜそう思ったのか」というポイントを説明できていました。
頭の固い上司を説得する
柴田さんが上司役です。
「●●という企画についてなんですが」「ん〜?」
「新しい取り組みをしてみたくて…」「いや〜、それって前例あるの?去年の通りやってくれればいいから、ね。課長へ説明するの、どうせ僕なんだし……」
「だったら、課長に直談判しにいきます!」「いやいや!それは困るから!とにかく、前の通りやってください!ね?わかりました?」
あー、こういうお役人気質のことなかれ主義、いるいる……
私も、こうやって進めようとして、煙たがられていたんだなぁ、と、心が痛みます。
「『普通』って9回言ったよね。
しかも、直談判の話の後に集中してた。
シャットアウトモードに入ってたよね。」
と、回数までカウントしてたアニーさん。
「最初の立ち位置がまずい。
あの中途半端な位置どりが、近づきたいのか遠ざかりたいのか、イライラさせる。」
と、中野さん。
「自分の論理を追って話そうとしていて、上司の思考パターンではなかった。
話す順番がまずかった。」
と、倉田さん(だったか??柴田さんだったかも??)
ロールプレイの1でも指摘がありましたが、「眼は口ほどに物を言う」なんですね。
以前、夫から聞いた「NLP(神経言語プログラミング)」という考え方によく似ていました。
NLP、かじってみようかな……
ワークを通してみて
人があたふたしてるのは、横で見てられるけど、
では、自分はどうなのか?
「マズい」と察知した時、どうやって立て直せばいいのか?
ちょっとまだ不安が残ります。
それに対しては、
「みんな、喋りすぎなのよ。」
という、アニーさんの言葉が刺さりました。
観察することや聞くこと(受動)と、話すこと(能動)は、余程慣れていない限り、並行処理すると頭がパンクしてしまいがちです。
五感をフル活用して、言外の情報まで読み取るので、処理するデータが一気に増えます。
なので、「相手が喋りやすい状況を作って、情報を引き出すこと」が観察する余裕を生むコツだと言っていました。
ただ、
「仮説を立て、『ここを見よう』と思っておかないと、細かいところまではキャッチできないよ。」
と仰ってたことについては
「確かにそうだけど、勘違いが勘違いを生む『バイアスの強化』にならないか?」
と、不安を感じました。
猛牛live
引き続き猛牛女子がお悩み解決する「猛牛live」に移行します。
結構みんな、「押し方」「引き際」について悩んでいるな、という印象を受けました。
「相手が心を開かない時というのは、多くの場合『不安』が原因だから、
まずは信頼関係の構築から初めて、どこにどんな不安があるか、耳を傾けることから始めては?」
と、言っていたのが、印象的でした。
また、食い気味で肯定するなど、肯定の時に否定のサインを出していたり、
逆に「●●するってマジですか!?」と、否定なのに肯定のサインを出してしまって、
余計こじれることもあるから、
ふさわしくないサインを出すのが癖になっていないか、スマホで録画してみましょう、と、
アドバイスがありました。
「その時になって、さあやろう!と思っても辛いから、
普段からの言動や他人とのやりとりを見て、いろんなパターンを蓄積しておくといいかもね。」
「電車の中でそれとなく観察するスキルを身につけておくといいかも。」
柴田さんは言っていました。
まとめ
今回は、観察というより、傾聴スキルに近いと思いました。
言葉だけでなく、言葉の調子や仕草から言外の心理を読み取るのが、ビジネスで必要な観察なんですね。
今回は、ワークの間の講師の皆さんの様子を観察しよう!
と、思っていた訳ですが、すっかりそれを忘れていました。
帰り道でも、同じ電車の人の声を拾おうとしましたが、すぐに意識が途切れてしまいます。
もともとマイペースというか、意識を全体に向けるのが苦手なので、そこのコツを教わりたかったです。
(練習よ!と言われるのかもしれませんが……)
加えて、普段の生活で、意識せずにたくさんの否定のしぐさを出していて、相手を戸惑わせていたのかもな、とも思いました。
身につくまでに、時間がかかりそうなスキルにですが、少しずつ意識していこうと思います。
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*1:対象を遠巻きに観察してニヤニヤすること http://dic.nicovideo.jp/a/ヲチ