「呪われ女子になっていませんか?」簡易レビュー
「◯◯しないと肌がボロボロになる」
「◯◯を着ないような女はブス」
「◯◯しないと結婚できない」
「◯◯しないと不妊になる」
女性向けのファッション雑誌にはこんな脅し文句がよく踊ってますね。
紹介する「呪われ女子になっていませんか? 本当は恐ろしい子宮系スピリチュアル」では、それらによる不安を「呪い」と呼び、「呪い」で不安を感じさせられている女性を「呪われ女子」と呼びます。
呪われ女子に、なっていませんか? 本当は恐ろしい子宮系スピリチュアル
- 作者: 山田ノジル
- 出版社/メーカー: ベストセラーズ
- 発売日: 2018/12/15
- メディア: 単行本
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まー、男性向けの漫画雑誌の裏にもでも
「モテるフェロモン香水」「包茎が…」「ハゲには…」「金持ちに…」なんて広告が踊ってる訳なんで、「どっちもどっちじゃね?」みたいな思いはあるのですが、
なーんか、男性のハマるものよりも「疑似科学」が多い気がするんですよね。
「水素水」とか「ナノイー」とか「オーガニック」「反ワクチン」「布ナプキン」「経皮毒」「ノーシリコン」…ちゃっと思いついただけでこれ。
ううむ。
化粧品・ヘアケア界隈なんて、突っ込む暇もないくらい次から次へと訳わからん新製品が出てきますよ。
この本は、以前紹介したWEB連載「スピリチュアル百鬼夜行」のまとめ本です。
最近お騒がせな「子宮系」やそれに連なる疑似科学たちの「お説(笑)」について、
産婦人科医などの専門家などの意見を聞きながら、次々に検証していきます。
また、それにハマる女子たちの心理についても考察しています。
こういうカルトには、いわゆる「過激派」もいるのに、よくもまぁ本という残る媒体にしたなぁ、というのが、正直な感想です。
聞いたことのない人にわかるように、
「◯◯とは何か」
「どんな理論を提唱しているのか」
「その理論はどう間違ってるのか」
を丁寧に噛み砕いています。
でも、逆に「やらかしとるのうww」というゴシップ色が薄れてしまっているようで、
私は、WEB版の方が好みかも…
行間がびっちり詰まっているためか、固い文を目指している無理が出ているのか、目が滑って読みにくいです。
…というようなことを、オシャンなハーブティーを飲みながら考察していましたwww
私も人のこと笑えねぇなぁ。
未見の方は、ぜひ、本来の切れ味をお楽しみください。
https://wezz-y.com/archives/category/column/spiritual
それにしても、それだけ現代の女性は、「やらなきゃいけないこと」や「自己および家族を守る責任」がのしかかってるんだぁと憂鬱。
これ、本人だけじゃなく、「育児」とかそっちの方が呪いが強いし、さらにオカルティになっていきますからね…
ひと段落ついたら、ぜひ育児・教育関係のトンデモも暴いてほしいです。