オカンハック

母親目線での「便利!」を備忘録的に書き溜めていこうと思います。

電動?手動?搾乳器を使い比べてみた


こんにちは。カーチャンです。
一つ前のエントリで言及していた、搾乳器を使い比べた感想を記事にします。
okan89-blog.hatenablog.com

母乳育児をしている場合でも、搾乳器を持ってる方はレアなのかもしれません。
搾乳器は、読んで字のごとく「母乳を搾る機械」のことです。
乳首が痛かったり、赤ちゃんが寝てしまって授乳タイミングを逃した場合など、何らかの事情で赤ちゃんに直接母乳をあげられない時に使用します。

入院した産婦人科で使ったメデラの電動搾乳器と、
友人に借りたピジョンの手動搾乳器を比較します。

メデラ 電動搾乳器「スイング」

産婦人科で使ったのはこちら。

メデラ 搾乳器 電動 スイング 030.0035

メデラ 搾乳器 電動 スイング 030.0035

スイスの医療機器メーカー「メデラ(Medela)」が販売している搾乳器です。

手のひらより少し大きめの丸いコントローラーの中にポンプが入っていて、スイッチを押すと搾乳を開始します。
赤ちゃんがおっぱいを吸う時と同じように、乳汁分泌を促す準備モードと搾乳モードを自動で切り替える機能があり、胸に当ててしばしボーッとしてればOK。
電源はACアダプタの他、乾電池にも対応しているので持ち運びも楽チンです。

母乳を貯めるボトル部分が哺乳瓶となっていて、付属の哺乳瓶用乳首をはめればそのまま赤ちゃんに与えることができます。
キャップをすれば冷蔵庫で保存できます。

ピジョン 手動搾乳機「母乳アシスト」

お友達から借りたのはこちらのリニューアル前のバージョンです。
リニューアル後は、ハンドルの角度調整ができるので、より手首に負担をかけない持ち方で搾ることができます。

スプレーのようにハンドルを握ったり離したりすることで、吸引します。
上部には、吸い込む強さ(深さ)を変更できる突起がついていて、準備モードと搾乳モードの2段階に切り替えることができます。

こちらも、ボトル部分を哺乳瓶として使用できます。

2つの製品の比較

2社とも、それぞれ、手動・電動・電動両胸搾乳の3タイプの製品を出しています。

メデラ 搾乳器 電動 スイング 030.0035

メデラ 搾乳器 電動 スイング 030.0035

使ったことあるのが電動と手動なこと、
電動のモデルが完全同等のものがないため、単純な比較はできませんがご参考まで。

機能

実際に同等製品と比べていないので、静音性やパワーをきちんと性能を評価できませんが、
どちらもおよその機能は似通っています。
手動・電動とも、2フェーズ搾乳モードに対応しています。

ただ、ピジョンの電動Proはアプリと連動していて、授乳記録や設定などを保存できます。
ただし、電動Proは電池に対応していないため、
電動Proとハンディの中間がメデラのスイングという位置付けでしょうか?

また、手動に対しても、フェーズ切り替えをメデラはハンドルの握る方向で行うのに対し、ピジョンは突起の深さで切り替えることができます。
加えて、ピジョンの手動は握る向きを調整できるようになっていて、より握りやすくなっています。

前回の記事で書いた通り、手動搾乳の場合は 毎秒1回×5分(300秒)×両胸×2セット = 1回の搾乳あたり1200回ハンドルを動かすため、
ハンドルの握りやすさは、大きなポイントです。

ちなみに、メデラは両胸授乳に力を入れているようで、両胸用コンパクトタイプや、専用ブラが販売されています。

フィット感

メデラは、プラスチックの搾乳口を使っています。
ピジョンは、プラスチックの搾乳口の上にシリコン製のパッドを被せます。

ピジョンの方が肌当たりが優しく、フィット感が高いものの、
乳房自体が柔らかいので、メデラのプラスチックの搾乳口でも、カップの中に乳房がぴったり吸い込まれ、空気が漏れないようになっています。

ちなみに、乳頭のサイズによって、メデラは5段階、ピジョンは2段階のサイズ展開があります。(別売)

洗いやすさ

どちらも煮沸・薬液(ミルトン)*1・レンジ消毒に対応しています。

部品点数は、電動か手動かによって変わってきますが、
メデラの場合シリコン弁が洗いにくく、
ピジョンは部品点数が若干多いです。

コスパ

2019年5月末現在、定価が
メデラ スイング、ピジョン 電動Proが16,000円、
ピジョン ハンディが 9,500円、
ピジョン 手動が4,800円
メデラ ハーモニーが4,200円となっています。

また、消耗品となるシリコン部品が、メデラはシリコン弁だけなのに対して、ピジョンはシリコン弁以外に搾乳口パッドが必要になります。
シリコン部品は傷みやすく、傷むと空気が漏れてきちんと吸引できなくなります。
そのため、ピジョンのほうがイニシャル・ランニングとも高額になりがちです。

アフターケア

ピジョンの部品はドラッグストアや赤ちゃん用品店で取り扱いがあるので、部品の入手しやすさはピジョンのほうが優れています。
ボトルや乳首も「母乳実感」がそのまま使えます。

Amazonお急ぎ便を使っても到着は翌日なので、メデラの場合は、予備を持っておくほうがいいかもしれません。

メーカーに修理依頼をかけるときも、日本製のピジョンのほうが頼みやすいでしょう。
なお、メデラのオンライン取説は、英語でした……

まとめ

使ってみるまでは、
「搾乳器って、牛じゃあるまいし……」
と否定的に捉えていましたが、メーカーの皆様、すみませんでした!!!すごく良いです!

1人目はもの凄く飲む子で、いつもお腹を空かせて泣いていたため、
産婦人科で「ちゃんと出ているよ」と言われても、いつも不安でした。
搾乳器を使えば、出た量が目で見て分かるので不安が解消されました。

搾乳器の選び方ですが、
あくまで一個人の感想ですが、ピジョンのほうが使いやすいと感じました。

電動・手動の選択は、使用頻度によると思います。
たまのお出かけで使いたいなら手動で十分ですし、
入院しているなど、毎日のことなら電動にしないと腱鞘炎になる恐れがあります。

とはいえ電動は高額だし、電動が必要なほど頻繁に搾らなければならない期間は短いはずなので、レンタルするという手もあります。
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最近では、中国のメーカーから格安の電動搾乳器も発売されています。
部品交換など、アフターケアを考えるとちょっと慎重になってしまいますが、使うかどうか不安な場合に持っておくのは吝かではないと考えます。

搾乳器を使って母乳育児が楽になったので、これから出産する方や、母乳トラブルに悩んでいる方は、ぜひ利用を検討してみてください。

関連情報

公式サイト

メデラ
www.medela.jp
ピジョン
www.pigeon.co.jp

オススメのページ

助産師のミカ子(@midwife_kaasan)さんのサイトで、搾乳器の選び方についてのエントリがあります。
midwife-kaasan.com

noteでも有益な情報を公開していらっしゃるので、ぜひそちらもチェックしてみてください。
note.mu

*1:メデラは残留塩素の影響があることなどから、薬液消毒は推奨していません