「食生活に制限をかけている人たち」をまとめてみた。
先日の「ビーガン」について書いていたときに、なんだか色々ゴチャゴチャしてしまったので別記事としてまとめました。
okan89-blog.hatenablog.com
菜食主義について
古代インド哲学では、アヒンサー(不殺生)の戒律に基づき、菜食を薦めています。
その流れを汲むヒンズー教、仏教、ジャイナ教では、菜食を踏襲しています。
ヨガも古代インド哲学の流れを組むため、ヨガをする人の中には菜食主義を実践する人がいます。
動物本体を殺さない乳製品や卵を可とすることもあり、動物性蛋白などをそこから補いますが、その範囲を拡大し、動物から搾取すること全般を禁じて乳製品や卵も禁止する人や、植物を殺す根菜類を禁止する人など、様々な思想があります。
宗教に関係なく、動物愛護やエコの観点から菜食主義を行う人もいます。
この場合は、飼育や屠殺の時に動物に苦痛を与えることや、森林を牧草地にすることに、問題意識をもっています。
また、食品だけでなく、シルクや毛皮など、動物を材料にした工業製品を使うことも避ける傾向にあります。
社会的な目的ではなく、美容や体調管理のために菜食主義にする人もいます。
このように、菜食主義でも、様々な考え方があります。
特殊な食事方法
マクロビオテック(Macrobiotic、マクロビ)
長生きをすることを目的とした食生活のことです。
基本は同じ菜食主義ですが、
- 魚や卵は少量ならOK
- 砂糖やコーヒーはNG(体を冷やすから)
- 素材を皮や根も含めて全て食べる。米は精米せず玄米のまま食べる。
などの違いがあります。
マクロビオティックとは? | マクロビオティックWeb
ローフード(Raw food)
加熱により損なわれる酵素や栄養素を効果的に摂るため、なるべく食材を生(Raw)のまま食べる食事法です。
生であれば、ユッケや寿司などの動物性食品もOKとします。
その他、よく聞く用語など
ロハス(LOHAS)
英語の「lifestyles of health and sustainability」(健康で持続可能な、またこれを重視する生活様式)の頭文字をとった略語で、「健康と地球環境」意識の高いライフスタイルのことです。
例えばリサイクルに気をつけたり、土壌を疲弊させにくいオーガニック製品を選んだりする生活を送ることをさします。
スローフード(slow food)
ファストフードに対するアンチテーゼの考え方で、その土地の伝統的な食文化や食材を見直す運動やその食品自体のことです。
自然食
農薬や化学肥料などをできるだけ使わずに栽培された農産物、合成飼料を使わないで育てた畜産物、魚介類、遺伝子組み換え農作物を使っていない食品などの総称で、健康によく、自然のままなどのイメージをもつ「食品」のことです。
あくまでイメージなので、「有機食品」「オーガニック」と異なり、明確な規定はありません。
有機(オーガニック)食品
「化学的に合成された肥料及び農薬を避けることを基本として、播種または植付け前2年以上(多年生作物にあっては、最初の収穫前3年前)の間、堆肥等による土づくりを行ったほ場において生産された農産物」であり、農林水産省の登録を受けた第三者機関(登録認証機関)の認証による有機JASの格付け審査に合格したものを指します。
フード・ファディズム
食べものや栄養が健康と病気に与える影響を、熱狂的、あるいは過大に信じることです。
まとめ
調べていく中で、いろいろな主義・制限レベルの方がいると分かりました。
もし、身近にベジタリアンの方が現れたら、「どこまでOKですか?」と、聞いてみるのが無難ですね。