オタクが結婚について語ってみた

某イベントでオタクである私の結婚観について、えらそうに語ってきました。

主催は「自分の幸せに気づき、いい恋愛をすること」を目的とするグループの方です。
「幸せの形が独特な『オタク』って、どういう風に恋愛しているの？」ということがテーマでした。

参加者は、「オタク気質を自覚している人」「狙っているオタクのハートを射止めたい人」「物見遊山の人？」様々。
私が結婚を決めるまでの話と、取説セミナーでもやった自分の価値観を探すワーク（の劣化版）をやってもらいました。

趣旨

今回のお話の中での「オタク（オタク気質）」とは、自分の価値観がはっきりしていて、つい情熱をかけすぎてしまう人のことです。
（という定義を、司会の正ちゃんがフォローしてくれました。）

止められない情熱を持て余したり、
一つの方向に突き進みすぎて、周りを置いてきぼりにしたり、
周囲との軋轢に傷ついて、心をシャットアウトしたり、
心地よい「同一集団」に浸りすぎて、本来経験しておくべき機会を逃したり、

そんなことは、オタクに限らずあることだと思います。

大切なのは、
自分の価値観（心地よい状態）を自覚すること
周囲の価値観を理解するため、冷静になること
たくさんの価値観を受け入れ、自分なりのバランスをとること
だと思います。

自分の価値観を認めてもらうには、相手の価値観を先に認めること

これは、話を聞いた主腐（既婚女オタク）全員が言っていたことです。
そして、いい人間関係を気づく上では、オタクだろうと非オタだろうと、これは共通することではないでしょうか？

「相手の価値観を尊重する」ということは、時に「相手のいうことを全て飲む」ことと誤解しがちです。
しかし、そうではなく、「ああ、あなたはそう思うのね。私の考えとは違うのね。」と、互いを対等な別個の存在として捉えることが、第一歩だと思います。

自分自身の価値観で生きることは、「自分勝手」「ひとりよがり」とはまったくちがうこと。他人の意見に耳を傾けることと、自分に誠実に生きることは矛盾しないのです。

— 叶恭子（bot） (@kyokokano) 2009年12月31日

当たり前になっている、自分の価値観は気づきにくいものです。
捉え直すためには、多様な価値観に身をおき、理解しようとすることが必要です。
自分と似た価値観に浸っては、楽ではありますが多様性には気付けません。
また、いくら多様な価値観の中に身をおいても、謙虚になって学ぶ意欲がなければ、自分の身にはなりません。

ワーク

その自分の価値観を見つめ、互いにシェアするためにワークを2つ行いました。

一つ目は、今まで出会った素敵な夫婦を思い出し、どんな様子だったか、どこが素敵だったかを書き出すこと。
現実の夫婦に意識を向けてもらうとともに、自分の夫婦像を洗い出してもらうのが狙いです。

二つ目は、結婚相手に求める条件を付箋に書き出すこと。
付箋の色を赤（好感度高）と青（好感度低）に分け、自分の傾向を探ります。
全体的な傾向を俯瞰したり、曖昧なイメージを深掘りしたり、マイナス条件をプラス条件に言い換えられないか、考えてもらいます。
例えば、「タバコを吸う人は嫌（青）」という条件だったら、「タバコを吸わない人がいい（赤）」に変えたり、
「優しい人」なら、具体的にどんな優しさを求めているのかを考えてもらいます。

1個目と2個目のワークの内容が繋がっていなかったり、
色々言いつつも全く書けなかったり、
参加者の中でも色々でした。

それぞれ、20分くらいずつ時間をとったのですが、時間が足りませんでした。
フィードバックの時間をもっと取れれば、互いに深掘りできたと思うのですが、時間配分をミスりました。

スピーカーをやってみて

いやー、聴講生側とスピーカー側って、かなり違うんですね。

自分が受けていて「分かりにくいな……」と思ったことを連発しているな、と、後からだいぶ反省。
ワークを直前に変更したため、到着がギリギリになってしまったのも、アイスブレイクがしきれず、ニーズよりも「自分が喋りたいこと」を取り留めなく話してしまったな……という印象です。

柴田さんの「講師力セミナー」に行っておけばよかった！
と、話し始めて10分で後悔しました。

来ていただいた皆様から、
「書くことで、自分が求めるものを整理できてよかった。」
という感想をいただけたのが、何より救いです。

付箋ワークは、私が結婚相談所に行く前に誰かに手伝って欲しかったことなので、他の方にもオススメです。
自分で突き詰めるだけでなく、他の人にも見てもらい、意見をもらうと、気付かなかった自分の認知の歪みを知るヒントになるかもしれません。

自分の快適な状態とはなにか
その状態を作るためにどんな努力が必要か
自分が必要とする人、自分を必要としてくれる人は誰か

参加いただいた方の考えるきっかけになれば幸いです。

オススメ本

叶恭子の知のジュエリー12ヶ月 (よりみちパン! セ)

↑ここで紹介している以外にも、気品のある女性のための金言があります。
「整形豊胸のケバいサイボーグオバさん」という認識を改めました。

小悪魔な女になる方法―銀座ホステス作家の実践テク147 ミステリアスなイイ女は、あらゆる男を夢中にさせる

↑「高い市場価値をつけてくれる分野を探す」というのは、目からウロコでした！

ヲタクに恋は難しい (1)

ヲタクに恋は難しい (2)

↑オタク同士の恋を描く漫画。
あるあるばかりで笑えました。

私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!(1) (ガンガンコミックスONLINE)

↑「ヲタ恋」とは逆な意味のあるある。
黒歴史ノートを目の前に突きつけられるようで、頭をかきむしりながら、七転八倒すること間違いなし。

だめんず・うぉ~か~ (1) (扶桑社SPA!文庫)

↑有名な本。
婚活に疲れたら、これを読んで気分を持ち直してください。

2017/08/06
↓それな。

「腐に理解のある男」をどうにも「腐趣味を一緒に楽しめる男」と勘違いしてる非オタ男子多くてな… 違うよ 「イベで週末あまりいなくても部屋が薄い本で倒壊寸前でも時折嫁キャラに萌えて悶絶してもある日突然特定の色や数字のグッズ揃えだしても気にしないでいられる男」のことだよ

— くろる (@nonsense_929) 2015年12月9日

逆に、オタク男子を落としたい時は
夫婦の寝室にエロい抱き枕やフィギュアが転がってたり、
鉄道模型が敷き詰められた部屋が一つできたり、
週末のたびに撮影の旅に出て行ったとしても
許せるか？を、自問してみるのもよいと思います。