ママの働き方を考える
絵本づくりの時の先生である、ライターの「猿渡菜都美」さん主催の「ママの働き方を考える」という会に出席しました。
猿渡さん自身、正社員を経てフリーランスになっていることもあり、様々な仕事経験をされています。
また、人材紹介系の記事を書いたご経験もあり、企業側の目線もお持ちです。
少人数で、子供と一緒に参加しました。
働き方にはどんな種類がある?
パッと思いつくのは正社員やパートですが、インターネットの普及や規制緩和により様々な形態が現れています。
正社員や派遣は、定期収入が見込めますが、毎日長時間拘束されることがリスクです。
業務委託の場合、ひと昔前は自分で営業もこなさなければなりませんでしたが、内容によっては専用サイトで色々な案件を見つけられるようになりました。
自分の裁量で仕事ができますが、自分が受けたい案件が常にあるとは限りません。
また、中には短かすぎる納期や不当に安い価格で募集をかけているところもあるので、自分の技能でかかる時間や相場観を持っておくのも必要です。
特殊な技能があるなら、プチ起業という選択肢もあります。
こちらも、裁量は委ねられていますが、スタート時点でどれだけの顧客があるかで変わりそうです。
「お金が欲しい」ということであれば、株やアフィリエイトなどで稼ぐ方もいらっしゃいます。*1
勤務形態による条件は、一長一短です。
- 身体的・精神的負担
- 拘束時間、裁量度合い
- 賃金
- 福利厚生(時短勤務、雇用保険 など)
それぞれの原理や特徴、キーポイントを知って、自分にあった働き方を探すことがよいでしょう。
ママとしてどう働く?
配偶者控除の変更により、控除の枠内でもしっかり働けるようになります。
しかし、気になるのが「保育料が高くて、パート代が全て保育料に消える」という話。
世帯収入と預ける子供の年齢により、保育料が変わるので、パートで働くくらいのお金がかかることも。
かといって、預けず在宅で働く場合、電話している裏で子供が泣いている、など、生活と仕事の境があいまいになってしまいます。
「自分でケジメをつけられない方にはお勧めできない」と、猿渡さんは仰っていました。
仕事を考える場合は、次のことを洗い出すとよいです。
- 必要な金額
- やりたいこと、できること
- 拘束可能時間(通勤時間なども含む)
今、働くべきか?
もし、子供と一緒にいたいと考えていて、家計に余裕があるなら、「今、働くべきか?」を考えてみてもいいかもしれません。
幼稚園に行けば、日中の時間を使うことができます。
キャリアのブランクというリスクはありますが、子供の成長を見守るのも、ママの大切な仕事です。
「なんだかやらなきゃいけない気がする」
なんて、煽られてるな、と思った時は、一度ご家族や専門のキャリアカウンセラーに相談してはいかがでしょうか。
「子育て中だからできる」はあるか?
いすれにせよ、「職業人としての私」と「ママとしての私」との間で、多くの女性が悩み、苦しんでいるのが現実です。
猿渡さんが協力している団体では、この葛藤を超えて「子育て中だからできること」を考えています。
NPO法人ママの働き方応援隊ウェブサイト
「赤ちゃん先生®️」という、赤ちゃんとママが教育機関や高齢者施設、企業、団体に訪問する人間教育プログラムなどを行なっています。
この赤ちゃん先生®️に参加してくれるママを募集中とのことです。
「(モンスタペアレントなど、昨今のデリケートな事情を鑑みて)訪問にあたり研修が必要ですが、ブランクがある方が社会復帰を目指す第一歩になれば幸いです。」
と、猿渡さんは仰っています。
多様な働き方の中で
冒頭でも書きましたが、昔と比べて、働き方の窓口は大きく増えました。
反面、情報格差により、そもそも存在を知らなかったり、情報が届かず、働く機会を逃している方もいます。
猿渡さんは、
「自分がどう働きたいか、譲れないラインを明確にして、責任を持って働いてほしい。」
と、いっていましたが、「やる、やらない」の二極化で話が進んでしまっていいのかなぁ?と思いました。
責任は重要ですが、
ママや高齢者など、「訳あり」も雇用競争に加わるダイバーシティ社会においては、
「状況に応じて、ギヤ比を変えて働けること」が、必要なんじゃないかな?と思っています。
その面では、ゆる〜っとした職場もあってもいいと思うし、ワークシェアリングも推進してほしいと思います。
雇用はどうしても雇用主側との情報の不均衡が生じやすいです。
なるべく働きたい人も色々な現場や働き方を知り、生き生き働ける世の中になればと思います。
*1:残念ながら、私はお小遣いすら稼げていません。