オカンハック

母親目線での「便利!」を備忘録的に書き溜めていこうと思います。

「産後シェア」って何?バランスボールで跳ねながら聞いてきました。

お友達のお誘いで、LaviedeFam(ラヴィド・ファム)主催の「産後シェア交流会」に行ってきました。
今回の交流会は、バランスボール・エクササイズとおいしいお弁当つき❤️
バランスボールで跳ねて心と体をほぐした後に、「最近よく聞く『産後シェア』とはなんぞや?どうやればいいの?」という話を聞きに行きました。

産後シェアとは?

ちょうどNHK名古屋のウエブページに、産後シェア(ついでにLaviedeFamの説明も)についての記事がありました。

出産後の1ヶ月間は、母は「産褥期」、子供は「新生児期」と呼ばれる、それぞれ特別な期間です。

ママの産褥期

産褥期は、妊婦モードから授乳モードに切り替わる時期です。

子宮が縮むとともに、出産時の残骸やらが体からドロドロ出てきます。
骨盤も広がった状態から戻るため、腰に負担がかからないように、立ち仕事や重いものを避け、なるべく安静にすることが求められます。
加えて断続的に24時間続くお世話のため、睡眠不足でボロッボロです。

赤ちゃんの新生児期

新生児期は、お腹の外の環境に少しずつ慣れていく時期です。

病気への抵抗力がないため、原則外出禁止です。
首も据わらず、自分で動くことができません。
オムツ替えと授乳がそれぞれ2時間に一度ずつあり、昼夜の区別はありません。
(つまりお世話をする人は、数時間おきに昼夜問わずタスクが発生します…)

ママにとって、出産と別ベクトルで辛い時期になります。
こんな体で、家事なんかしてられるか!
そのため、里帰りしたり実母に来てもらったり、対策をするのが一般的ですが…

家族の形態が変わったことで、

  • 実家が遠方で、里帰りできない。
  • 上の子の都合で、里帰りできない。
  • 実家が狭いため、帰ってもスペースがない。
  • 親自身、介護や仕事で手一杯で世話ができない。

などなど、難しい状態に陥る家族があります。

産後シェアとは、友人たちで家族をサポートする、ボランティアのような関係です。
産後という特別な期間を、仲間とわかちあう(シェア)という意味合いで、この名前となったそうです。

何をしてあげればいいの?

難しいことはありません。

  • ちょっとした買い物をしてあげる。
  • 孤独に陥りがちな母親の、話し相手になる。
  • 上の子の散歩を代行してあげる。

などなど、
お互い、気を使わず無理をせず、できる範囲で行います。

受ける方も、すっぴんで仕方ないし、おもてなしも不要です。
金銭やお礼の品は基本的に不要ですが、(当然、感謝する気持ちは必要ですよ!)
頻度が多いなど、相手に負担があるな、とか、心苦しいな、と思うときは、
一封包んだり、出産祝いを辞退するなど、心配りをするとよいでしょう。

あったりまえのことじゃん?
って、心当たりのある方は多いと思います。

あったりまえのことですよ。

しかし、その当たり前が、
「図々しいんじゃないか」「おせっかいなんじゃないか」と、
なかなか踏み出せない方が多いと思います。
特に、結婚して引越してきたなどで地縁がない方は、孤独を強く感じると思います。

LaviedeFamは、豊田市を中心に活動するママたちの団体です。
今回のような産後シェア交流会を開いて、産後シェアの啓蒙活動を行ったり、産後シェアをしたい方・受けたい方のご縁つなぎをする活動をしています。

LaviedeFamの方曰く、
SNSやメールで『こういうことお願いしたいんだけど、助けて!』って声をあげれば、
誰か気にしてくれますよ。」
って言っていました。

気持ちよく産後シェアを受ける・行うために

日頃の関係で左右されるということは踏まえてなのですが(^^;;

原則、産後シェアはボランティアです。
出産後は、精神も肉体もデリケートになっているので、
基本は、「呼ばれたらお手伝い行く」というスタンスで、無理やり押しかけることはしないようにしましょう。

また、受ける側も
「なんで来てくれないの💢」「なんでやってくれないの💢」
と、相手を責めないようにd(^_^o)

お願いする前にやること

産後シェアを募集する前に、次のことを家族で決めておくといいと思います。

  • お願いすることの範囲(炊事、洗濯、掃除、子供の世話……)
  • お願いしたい期間・時間帯(月水金の3時ごろ、など。)
  • やってほしくないこと(コダワリ事項など。この部屋は入らないでほしい、これは触らないでほしいとか。)

結構、この「やってほしくないこと」が重要で、
それぞれのやり方・考え方・OK基準の違いで、色々起こるようです。
また、「夫が他人を家に入れたくない主義」「親世代に『1ヶ月間は、他人に会うのを控えるべき』という考え方が残っている。」など、
家によって色々あるので、一緒に受ける家族にも、十分な理解をしてもらうことが求められます。

来てくれる人を募集する

決めたことをもとに、産後シェアに来てくれる人を募集します。

産後シェアについてや、やってもらう範囲、謝礼などについて説明し、誰が何をやるか、シェアする人たちの間でもすり合わせを行なってもらいます。

実施にあたって

「産んでみたら、やっぱり会いたくない/もっと助けてほしい。」
という状況になることもあるので、やってみて柔軟に対応すればよいと思います。

アドバイスされたのが、
「自分は大丈夫と思っていても、他人からは大丈夫じゃなかったりするので、
パートナーや近しい人が様子を見てあげて、判断の助けをしてあげてほしい。」
ということでした。

出産後はホルモンの劇的な変化で、いわゆる「ガルガル期」と呼ばれる精神が不安定になる時期があります。

なので、母親だけで抱え込まないことが大切です。

開始・終了時期はいつ?

これも、体調や相手方と相談して決めることです。

産後すぐ来てもらうこともアリですし、
保育園に行っても、そのままズルズル関係性が続くこともあります。

大切なのは、「お互いに負担なく、楽しく」やることです。

まとめ

地縁・血縁が薄くなっている時代に、生まれた「産後シェア」。
古くて新しい概念なのかもしれません。

生んで1年しか経っていないのに、今新生児に触れると
「あれー?新生児って、こんなにふにゃふにゃだっけ?」
ってびっくりしますよ!

毎日は辛いけど、たまにはいいですよね。

「産後シェアしてもらってすごく助かったー 〜!
次はしてあげる立場になりたいな。」
というママが増えることを祈っています。

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LaviedeFam

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