オカンハック

母親目線での「便利!」を備忘録的に書き溜めていこうと思います。

「とら婚炎上」のまとめエントリに寄せて

オタク用婚活サービスの「とら婚」が炎上してますね。

主腐(既婚女オタク)の私も、注目している話題です。
ヲタクこそヲタクとくっつくべし。 - オカンハック
オタクが結婚について語ってみた - オカンハック

とら婚とは

とら婚とは、同人誌(有志が自費出版している漫画)の販売・通販サイトの「とらの穴」が運営している、
婚活サービスです。

ブリキの古いおもちゃを見て、「ガラクタ」ととるか「宝物」ととるかは価値観次第です。
価値観が尖ってるオタクにとって、価値観を共有できる人、一緒にいても干渉を適度に保ってくれる人は、
とても貴重な存在です。

オタクに特化した婚活サービスなら、価値観の合う人が探しやすくなるという期待があります。

なぜ炎上したのか

きっかけはこのTweet。

「そうだよね。」
という同意の返信とともに、

「上から目線で何様だ」
「オタク趣味を捨てろというのか。」
という返信が大量につきました。

そもそもTwitterは、アクセスする全ての人が見れるわけで、
「オタクじゃない人」「オタクだけど結婚に興味ない人」など色々な立場の人がいます。

決してバカにしているわけではないでしょうし、
色々あった末の叫びだと思いますが、
「外に目を向けよう。
少しだけ、変わってみよう。
自分の価値を客観的に考えよう。」
という意味合いを伝えたかったのだと思いますが、ちょっと書き方がまずかったのだと思います。

そもそも婚活サービスの捉え方が違っていない?

「オタクのためのサービスなのに、オタクを辞めろ、減らせというのはどういうことだ!」
という返信も見受けられました。

確かに「オタク歓迎」と謳っておきながら、
「アニメ以外にも目を向けろ。」
というのは酷かもしれません。
見かけた意見で秀逸だったのが、
『元が強いレアキャラを使えば、誰だって勝てる。
でも、排出度が高く性能が低いコモンキャラでも勝つ方法はないか、みんな探してるんじゃないか。』
というものでした。

しかし、Tweetの通り、婚活サービスは「マッチングビジネス」であり、私たちは「お客さん」であり「商品」です。

セールスマンの腕もあると思いますが、
最終的には
顧客である自分が決められるかであり、
エンドユーザーであるマッチング相手が自分という商品を気にいるか、です。

「オタクを受け入れてくれる相手」と、
「オタク以外の要素を含めて、自分自身を受け入れてくれる相手」は、
全然違います。

さらには、
「オタクをエンジョイしている」ことと
「相手のオタ活を受け入れられる」ことも、
全く違います。*1

「オタク専門」と謳うあまり、過度な期待をしてしまいがちですが、
通常の婚活においては、オタクを隠してスタートなので、隠さずオープンにできるというだけで、デート2〜3回分ほどの価値はあります(笑)
また、価値観が似ている人と出会える確率が多くなります。
機能としては、それで十分です。

加えて、「会員にオタクが多い」ということで、特化したアドバイスのノウハウが溜まっていれば、すごいと思います。

婚活サービスのエージェントさんも頑張ってくれますが、
動くのも選ぶのも、自分自身です。
空から女の子は落ちてきませんし、
曲がり角でぶつかる女の子が美人とも限りません。

まとめ

オタ婚活だろうと、自由恋愛だろうと、究極は強いやつは強いんです。
ただ、セグメントによってオッズが違うだけです。

太平洋のど真ん中で釣るか、釣り堀で釣るか。
セグメント化された婚活市場の違いは、そんなものです。

しかし、魚がうじゃうじゃいる釣り堀だろうと、
餌が腐ってたり、道具のチョイスが間違ってたり、すぐに引き上げて様子を見てばかりの駆け引き下手では、釣ることは難しいでしょう。

しかし、モテるかどうかギリギリのラインにいる方の場合、
ちょっとの勇気、ちょっとの努力、ちょっとのセグメントずらしで、
出会える可能性が格段に高まります。

そして、その「ちょっと」をどちらの方向に向かわせるかが、エージェントの腕の見せ所だと思います。

面白いサービスだと思うので、ぜひ続けていってほしいです。

*1:昔、キャラ解釈の違いでコンビの相方を刺したかどうかした、同人作家さんがいた、と聞いたことがあります。