「とら婚炎上」のまとめエントリに寄せて
オタク用婚活サービスの「とら婚」が炎上してますね。
主腐(既婚女オタク)の私も、注目している話題です。
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とら婚とは
とら婚とは、同人誌(有志が自費出版している漫画)の販売・通販サイトの「とらの穴」が運営している、
婚活サービスです。
結婚してもオタク趣味を続けたい方
— とら婚@結婚後もオタク継続! (@ToraCon_Akiba) 2017年9月19日
自分がオタク趣味に傾きすぎて、どんな婚活をしたらいいか分からない方
当社のしくみで、どんな方と出会えるか気になる方
当社の実績の気になる方
是非一度体験しに来てみてくださいhttps://t.co/T7iHvwbm1k
ブリキの古いおもちゃを見て、「ガラクタ」ととるか「宝物」ととるかは価値観次第です。
価値観が尖ってるオタクにとって、価値観を共有できる人、一緒にいても干渉を適度に保ってくれる人は、
とても貴重な存在です。
オタクに特化した婚活サービスなら、価値観の合う人が探しやすくなるという期待があります。
なぜ炎上したのか
きっかけはこのTweet。
①オタク趣味しかない人
— とら婚@結婚後もオタク継続! (@ToraCon_Akiba) 2017年9月18日
②オタク趣味を持つけど他にもいろいろやっている人
③オタク趣味を持つけどなんらかのスペックが高い人
選ばれるのは②か③です
なので是非自分に「付加価値」を持たせてください
それは多ければ多いほどいいです
だから、オタク以外のことにも目を向けて欲しいです
「そうだよね。」
という同意の返信とともに、
「上から目線で何様だ」
「オタク趣味を捨てろというのか。」
という返信が大量につきました。
そもそもTwitterは、アクセスする全ての人が見れるわけで、
「オタクじゃない人」「オタクだけど結婚に興味ない人」など色々な立場の人がいます。
決してバカにしているわけではないでしょうし、
色々あった末の叫びだと思いますが、
「外に目を向けよう。
少しだけ、変わってみよう。
自分の価値を客観的に考えよう。」
という意味合いを伝えたかったのだと思いますが、ちょっと書き方がまずかったのだと思います。
そもそも婚活サービスの捉え方が違っていない?
「オタクのためのサービスなのに、オタクを辞めろ、減らせというのはどういうことだ!」
という返信も見受けられました。
確かに「オタク歓迎」と謳っておきながら、
「アニメ以外にも目を向けろ。」
というのは酷かもしれません。
見かけた意見で秀逸だったのが、
『元が強いレアキャラを使えば、誰だって勝てる。
でも、排出度が高く性能が低いコモンキャラでも勝つ方法はないか、みんな探してるんじゃないか。』
というものでした。
しかし、Tweetの通り、婚活サービスは「マッチングビジネス」であり、私たちは「お客さん」であり「商品」です。
改めて、繰り返しになりますが申し上げます
— とら婚@結婚後もオタク継続! (@ToraCon_Akiba) 2017年9月20日
我々の仕事は転職システムにおける人材エージェントと同じです
なので様々な活動の主体はお客様にあります
「どうにかするのが我々の仕事」でなく、我々の仕事は
「どうにかするための場と方策と情報を最大限提供する」ことにあります
セールスマンの腕もあると思いますが、
最終的には
顧客である自分が決められるかであり、
エンドユーザーであるマッチング相手が自分という商品を気にいるか、です。
「オタクを受け入れてくれる相手」と、
「オタク以外の要素を含めて、自分自身を受け入れてくれる相手」は、
全然違います。
さらには、
「オタクをエンジョイしている」ことと
「相手のオタ活を受け入れられる」ことも、
全く違います。*1
「オタク専門」と謳うあまり、過度な期待をしてしまいがちですが、
通常の婚活においては、オタクを隠してスタートなので、隠さずオープンにできるというだけで、デート2〜3回分ほどの価値はあります(笑)
また、価値観が似ている人と出会える確率が多くなります。
機能としては、それで十分です。
加えて、「会員にオタクが多い」ということで、特化したアドバイスのノウハウが溜まっていれば、すごいと思います。
婚活サービスのエージェントさんも頑張ってくれますが、
動くのも選ぶのも、自分自身です。
空から女の子は落ちてきませんし、
曲がり角でぶつかる女の子が美人とも限りません。
まとめ
オタ婚活だろうと、自由恋愛だろうと、究極は強いやつは強いんです。
ただ、セグメントによってオッズが違うだけです。
太平洋のど真ん中で釣るか、釣り堀で釣るか。
セグメント化された婚活市場の違いは、そんなものです。
しかし、魚がうじゃうじゃいる釣り堀だろうと、
餌が腐ってたり、道具のチョイスが間違ってたり、すぐに引き上げて様子を見てばかりの駆け引き下手では、釣ることは難しいでしょう。
しかし、モテるかどうかギリギリのラインにいる方の場合、
ちょっとの勇気、ちょっとの努力、ちょっとのセグメントずらしで、
出会える可能性が格段に高まります。
そして、その「ちょっと」をどちらの方向に向かわせるかが、エージェントの腕の見せ所だと思います。
面白いサービスだと思うので、ぜひ続けていってほしいです。