オカンハック

母親目線での「便利!」を備忘録的に書き溜めていこうと思います。

「母の自覚」とは?コウノドリ2 第4話

産後うつ回の「インティライミ旦那」大反響ですね。
ついには「#うちのインティライミ」なんてタグまでできてしまいました。

全ては役柄なので、インティライミさんにはいい迷惑なのですが、ママたちの恨みつらみが出るわ出るわ。
ぜひ世の旦那さんたちに読んでほしい内容です。


さて、今回は「VBAC(ブイバック)」回。
上の子が言うことを聞かないのを、
「帝王切開で産んだから、愛情が足りないのでは?」
と、悩む奥さん。
出産をやり直したい、と、次の出産は経膣分娩(自然分娩)で産みたいと希望しています。

この帝王切開後に経膣分娩で産むことを「VBAC(ブイバック: 帝王切開後経膣分娩)」と呼び、それを希望する妊婦をTOLAC(トーラック:帝王切開後経膣分娩試行)と呼びます。
(一緒に見ていた夫は「コーラ●ク?ピンクの小粒??」と不思議そうでした。)

一度破れた袋を縫い合わせても、縫い目から破れてきやすいように、
帝王切開後の出産にはリスクが伴います。
そのため、帝王切開後は1年間は妊娠を避け、妊娠後も子宮に負担がかかる経膣分娩ではなく帝王切開を選ぶことが安全とされています。

それでも頑なに「経膣でないと!」と悩んで決断した奥さんに対して、
「よくわかんない。ママの好きな方でいいよ。」
と流す旦那さん。
これは第二のインティライミの予感がしますねぇ!!

案の定、陣痛で苦しむ奥さんに付き添いながら、
「同僚と屋形船に乗りに行きたい」
とほざいて、小松さんに呆れられます。

おそらく前回は予定(計画)帝王切開で、陣痛で苦しむ姿を見ていないんじゃないかと思います。

胎盤の位置関係や逆子などで、帝王切開になることが確定している場合、決められた日に入院して帝王切開で出してしまうことがあります。
その場合、陣痛は経験しないのですが……
お腹を10センチ以上も切る大手術に加え、何時間もかけて縮むはずの子宮が、中身が無くなったことで一気に縮むため、
術後は陣痛プレイバックと言わんばかりのものすごい痛みに襲われます。
能楽だかゴジラみたいな動きで2〜3日、
そして、術後数日は、安静のため風呂にも入れません。
おそらく旦那さんは、この入院中のあれこれも見ずに、最後の独身生活をエンジョイしてたんだろうなぁ。

子供の世話であたふたする様子を見るに、子供の世話も奥さんに丸投げだったのかも。
ちょうど2人目を生む頃ってことは、前回から1〜3年後だろうから、
帝王切開だろうが経膣だろうが、上の子がイヤイヤ期に入ってて普通に言うこと聞かないですよね(笑)

ある意味、この意識高くなっちゃったママも、私がしっかりしなきゃ、と、追い詰められてしまったのかも。


経膣分娩でちゃんと母になりたいという奥さんたちと並行して、
なんだかぽややんとした研修医の赤西先生、
NICUに子供を残したまま旅行に行くユッキーナ夫婦。
NICUに通うことが「母である証明」と捉える元産婦人科医の倉橋先生……

「父の自覚」「母の自覚」「産婦人科医の自覚」それぞれ模索する姿が描かれていました。


前回の無痛分娩の回で、金爆の喜屋武が
「痛みを感じなければ親になれないなら、俺たち男はどうやって親になればいいんだ!」
って言ってましたが、
そのアンサー回でしたね。

「どう産んだかより、どういう気持ちで臨んだか。」
それに触れたことで、赤西先生にも心境の変化が現れます。

赤西先生は、産科での研修を終えて次の新生児科に去ってしまいますが、
演じる宮沢 氷魚さんの目が、光の加減でブルーグレーになるのがカッコいいので、ぜひまた出演してほしいです(笑)


次は「長期入院」の回ですね……
コウノドリ屈指の重たい回です。
タオルを用意して臨まないといけませんね。