オカンハック

母親目線での「便利!」を備忘録的に書き溜めていこうと思います。

リード「プチ圧力調理バッグ」を試してみた

こんにちは。カーチャンです。

ドラックストアでこんなものを見つけました。
「プチ圧力調理バッグ」です。

ジップロックに似ていますが、どのように使うのでしょう?

プチ圧力調理バッグとは

プチ圧力調理バッグとは、蒸気口がついたジッパー付きバッグです。(中略)
電子レンジで加熱すると、食材から出る蒸気でバッグが膨らみ、約1.1気圧、102℃の“プチ圧力”がかかります。高い圧力と温度で調理ができるので、短時間で食材が軟らかくなり、味がしみこみやすくなります。

[ 電子レンジで「かんたん」にできたての「手づくり」料理ができる調理バッグ 『リード プチ圧力調理バッグ』新発売|ニュースリリース|企業情報 | ライオン株式会社]

中華などのレトルト食品の中には、レトルトのままチンできるものがありますが、
そのようなバッグにも、中央に蒸気を逃す弁があります。

ジップロックなどの密閉袋の場合、圧力を逃す機構がないので、そのままでは食材から発生する蒸気で膨張して破裂してしまいます。

プチ圧力調理バッグは、発生する蒸気をコントロールして、袋に入れたまま加圧調理ができる、新しい調理器具です。

作ってみた

早速、レシピ通りに作ってみましょう。
このレシピのポトフを作ります。
圧力調理バッグで!チキンポトフ by ライオン株式会社 【クックパッド】 簡単おいしいみんなのレシピが285万品

材料を揃えて

下ごしらえしてバッグに放り込みます。

レンジでチンして、加圧状態のまま3分間放置。

真ん中の切れ目から蒸気が吹き出しています。

水は100度で沸騰するため、100度以上にはなりません。
しかし圧力をかけると、圧力により気化が抑えられるため、沸騰するのに必要な温度が上がります。
つまり、より高温で煮ることができるのです。

600Wで8分加熱、3分放置でできあがり。
野菜を切る時間のほうが長いのでは??

火が通りにくい手羽元も、じゃがいもも、しっかり煮えています。

付け合わせは、同じくバッグ調理で。
青梗菜の代わりに、ほうれん草を使いました。
圧力調理バッグで!青梗菜きのこの煮びたし by ライオン株式会社 【クックパッド】 簡単おいしいみんなのレシピが285万品

しつこいくらい
「指定のレシピは絶対守ってください。
熱の加わり方が変わるから、形も量も加熱時間も変えないで!」
と記載がありましたが、
同じ食材ジャンルの 青梗菜→ほうれん草 や、しめじ→その他キノコ くらいのアレンジは、許容範囲内みたいです。

ちなみに、このバッグ、再利用不可❌です。
一度使うと蒸気口が開いてしまい、圧力をかけることができなくなります。
5枚入り300円と安くはないし、1〜2人前しか作れない設計なので、ちょーっとそこがネックです。

比較

なんとなくですが、商品のコンセプトは掴みました。
では、既存の調理器具と比べて何が違うか、考察してみます。

ジップロックと比べて

プチ圧力調理バッグは、作るものによっては調理前の段階で冷凍もできるので、ジップロックに似ています。

しかし、保存からその後の調理までできるのは大きな利点です。
ジップロックでもそのまま加熱できますが、本来は解凍までしか想定されていません。
そのままでは高い機密性が災いして、破裂する恐れがあります。
また、あまり熱には強くないようで、冷凍したブロッコリーをそのまま茹でるつもりで強めに加熱したところ、袋が溶けかけて変形しました。

冷凍するだけならジップロックで十分なので、住み分けだと思います。

スチームクッカーと比べて

ルクエなどのスチームクッカーと比べると、以下がメリットです。

  1. 圧力がかけられる
  2. 密封できる(汁物OK)
  3. 調理前の状態で保存(作り置き)ができる
  4. 保管場所を取らない

どちらかというと、スチームクッカーは下ごしらえ向きで、あまり本調理には向かないイメージです。
また、プチ圧力鍋バッグのように圧力をかけないので、味を染み込ませる「煮込み」には向いていません。
スチームクッカーは「蒸す」性質の道具です。

逆に「プチ圧力調理バッグ」は、バッグの中で完結させる意識が高いので、あまり開けたり閉めたりする感覚はありません。
「普通の調理」と併用するにあたっては、スチームクッカーのほうが使い勝手がよさそうです。

ルクエ スチームケース レギュラーサイズ トマト スペイン製 62036

ルクエ スチームケース レギュラーサイズ トマト スペイン製 62036

ルクエ スチームケース ミニ レタス 62056

ルクエ スチームケース ミニ レタス 62056

普通の圧力鍋と比べて

普通の圧力鍋の場合、圧力がかかる前の時間と抜けるまでの時間が案外かかります。
レンジ調理の中から温める性質により、圧力がかかるまでが短いかも。

普通の圧力鍋と比較した場合の利点は、以下です。

  1. 短時間でできる
  2. 火を使わない
  3. 使い捨てでお手入れ不要(圧力鍋って結構パーツ多いですよね。)
  4. 軽い
  5. 調理前の状態で保存(作り置き)ができる
  6. 保管場所を取らない

デメリットを挙げるとすれば、以下かな?

  1. 大量に作れない(1〜2人前ずつ)
  2. レシピが少ない(縛りがきつい)

お金については、どうでしょう?
プチ圧力調理バッグは1箱5枚入り300円。
ティファールだと、15,000円。
マイヤーのレンジ圧力鍋は3〜5,000円。

ううーん、日々使うならレンジ圧力鍋に軍配が上がりそう……

マイヤー 電子レンジ圧力鍋 イタリアンレッド 2.3L MPC-2.3IR

マイヤー 電子レンジ圧力鍋 イタリアンレッド 2.3L MPC-2.3IR

マイヤー 電子レンジ圧力鍋 (グリーン)

マイヤー 電子レンジ圧力鍋 (グリーン)

まとめ

はじめにこの「圧力鍋バッグ」を検索した時に、こんな画像が出てきてビビりました。

↑おそらく、別の記事の写真とつけ間違ったんだと思います。万が一破裂しても、こんな破壊力はないでしょう。

しかし使い方を間違えれば、怪我や火傷、電子レンジの故障といったトラブルを生む可能性が高いです。

今回も、
「青梗菜がない!ほうれん草でもいいの?」
「うちの麺つゆ、規定と濃度が違うんだけど、減らしていいの?水分足りなくならない?」
「鳥手羽が1本余ったけど、追加したらダメかな?」
など、「どこまでのブレなら許容範囲内か?」が、わからなくてビビりながら作っていました。

「メシマズ戦隊 アレンジャー*1」には、相性の悪い調理器具かも。

しかしそうなると、レシピのバリエーションの少なさや、
少人数料理にありがちな中途半端に残る食材という問題が浮上してきます。

リード(ライオン)側でも、オイシックスクックパッドとコラボして、普及させようとしていますが、
安全性(専用レシピ)と拡張性をどうバランス取っていくかが、今後の鍵となっていくと思います。

利用シーンについてですが、
「忙しい有職主婦」っていっても、
ウチみたいな時短&チビの家庭より、
食事の時間がズレけど、火を使わせたくない、小学生の鍵っ子がいる家庭の方が、ニーズがあると思います。

昨日発売だったので、これからが勝負の商品です。
安全に気をつけて、ぜひ使ってみてください。

*1:メシマズ戦隊とは、「料理が下手な人がやりがちなこと」のこと。仲間にアジオンチー、ブキヨーモノ、モノシラズ などがいる。http://dic.nicovideo.jp/t/a/嫁のメシがまずい