オカンハック

母親目線での「便利!」を備忘録的に書き溜めていこうと思います。

35過ぎたら漢方薬局と仲良くなっておくといいかもしれない

こんにちは。カーチャンです。
晦日ですね。早い…
この記事あげようと思ってたのに、大掃除だなんだですっかり忘れていました。

今年もありがとうございました。

さて、今年一番のカーチャンの変化といえば、「漢方」を始めたことです。
去年のこの時期から漢方生活を始め、
夏頃から下記の漫画になった、刈谷市深谷薬局に通うようになりました。

漢方嫁日記: 老舗漢方薬局のお嫁さんになって学んだ体の整え方

漢方嫁日記: 老舗漢方薬局のお嫁さんになって学んだ体の整え方

東洋医学とカーチャン

カーチャンは元々体が弱く、小さい頃に母と一緒に漢方相談にいったことがあるのを、うっすら覚えています。
その時は、お茶パックみたいなのを処方され、自宅で煮出して飲まされていました。
手間もお金もかけてくれた母には申し訳ないのですが、苦い臭い面倒くさい効かない

しかし、妊活で鍼灸に出会い、「シナケア」の霜出先生や、シナケアから独立された米山先生の「くくる鍼灸院」に通う中で、検査に出ない不調について考える東洋医学に興味を持つようになりました。

そして子供ができ、施術を受けるために定期的に出かけることや、自宅で火を使うセルフ灸が難しくなってしまったので、
「何か自宅で続けれるものを」
と、再び漢方に目を向けました。

藁にもすがる思いで、漢方を始めたのですが、最初に処方された漢方が、「効きが悪い」というイメージをくつがえすほど即効性があり(逆にいえば、速攻で効果が分かるくらいヤバいレベルだったかも、ですね…)
意外と合うじゃん?!と、更に調べたくなりました。

しかし、確かに効いてる気がするんだけど、
薬理や自分の体の状態についての説明が、抽象的というか、腑に落ちなくてモヤモヤしていたところ、
「漢方嫁日記」を読んで、体系だって色々説明があり、
「この先生ならしっかり答えてくれそう!」と、深谷薬局さんに行くことにしました。

深谷先生は、同年代でマンガが大好きということで、とても話しやすい方です。
漢方薬はもちろん、西洋薬や体の働きにも詳しい方なので、健康診断で優判定になってるけど実は…というようなことを聞けて、とても有意義な時間です。

漢方薬局の面白いところ

何軒か漢方薬局にかかって面白いなと思ったのが、漢方(中医学)では先生ごとに「病気の推理」が違うこと。

一般的なお医者さん(西洋医)は、
「風邪を引いたら風邪薬」
「吐き気がするなら吐き気どめ」
のように、症状と薬が1対1になりやすいのですが、
中医学では、便通や健康診断の問診、舌を見ること(舌はむき出しの内臓、という位置付けです。)で、
「気血水」と呼ばれる体内のエネルギーバランスや、およその原因を探っていくため、
同じデータを持っていっても、
「これは●●が原因」という推理も違うし、
「だからxxを処方しよう。」という対応もブレるんですね。←よくあることらしい

例えば私の場合、
2人目妊活をするにあたって「高温期が短い」「気血不足」「腎が弱ってて水分代謝が悪い」という基本診断だったのですが、
ある先生は「高温期をキープする体力が足りない。高温期に体力を上げる薬を処方します。」
別の先生は「低温期に卵子が育ってないから、黄体ホルモンが出てない。低温期に体力を上げる薬を処方します。」
と真逆の処方をされ、大変混乱しました。

一般的なお医者さんも、名医もヤブもいます。
キツイ薬でサクッと治す先生もいれば、ギリギリ弱い薬で体に負担をかけない方針の先生もいます。

漢方薬局は、更にその差が激しいです。
加えて、1回かかって終わりではなく、数ヶ月数年と関わっていくので、
先生との考え方や相性などがとても重要な要因になってきます。

深谷先生のところに行ってみたのは、大変失礼ながら「漫画になった本人を見てみたい」という完全な物見遊山だったのですが、
「体の中がどうなってるか?」を一緒に考えてくれる先生とのひと時は、自分の体に向き合う習慣となり、とっても役立っています。

結構時間もお金もかかるのですが、
変な健康食品を片っ端から試すより、ずっと効率が良いのでは?と思っています。

上手なお付き合いの仕方

35歳過ぎると、
若い頃なら寝てれば治った不調を引きずったり、
なんだか変だけど、病院にいくまでもない微妙な不調(未病)
が増えてきます。
漢方でなくてもいいと思いますが、美容院やエステの他に、こういう「体調ケア」も必要になるお年頃なのかもしれません。

「漢方嫁日記」でも書いてありましたが、
ワクチンや急性期の薬(頭痛薬など)、健康診断など、標準医療はきちんと受けた上で、
健康をキープしたり、表に出にくい健康の土台部分に手を入れる時には中医学の考え方を使うなど、
使い分けが大切だと思いました。

大抵の漢方薬局では、予約して問診があります。
すごくハードルが高いようですが、受けてみると自分の知らない内側を知ることができますよ。
もし、興味がありましたら、お近くの漢方薬局に行ってみてください。

流れ

  1. 行く薬局を決める。
    1. 漢方薬メーカーのイスクラが主催する日本中医学協会のページにも、漢方薬局のリストがあります。
    2. 先生によっては、ブログなどで情報交換をしています。お人柄の一端に触れることができます。
  2. 電話やWEBで予約する。
    1. 予約の時に問診票を書いて添付することも。
    2. 主訴(治したいこと)をメインに、周辺情報として、「関係ないかな?」と思う不調も念のため書いておくといいです。中医学は全体を診るので、先生の推理の助けになります。
  3. 問診を受ける
    1. だいたい一時間くらいかかります。
    2. あれば、健康診断の結果や、お薬手帳、妊活であれば基礎体温表などを持参してください。
      1. 「副作用がない」と言われる漢方ですが、原料に対するにアレルギーがあったり、他の薬との飲み合わせが悪いものがあれば、健康が損なわれる恐れがあります。*1
  4. 薬を選んでお会計
    1. セルフメディケーションの対象になる場合があるので、しっかり確認を!毎月1万薬代に使うと、10万円の枠は確実に超えます。
    2. 予算が合わない時や、説明に納得できない時は、買わなくても大丈夫です。
    3. 保険適用外の場合が多いため、1ヶ月5000円以上は覚悟してください。不妊治療の場合、症状が深刻な場合は2〜3万することも。
  5. 1ヶ月後くらいに再診します。フィードバックをして、更に薬を調整します。

カーチャンが考える漢方薬局を選ぶときのポイント

最終的に一度先生に会ってみるしかないのですが、その時にさり気なくチェックしてみてください。
◽︎問診の前に問診票は書きましたか?
◽︎店頭に薬剤師としての証明書の他に、中医学関係の資格の証明書はありますか?(中医師の資格は、薬剤師資格と別で取らなきゃいけないそうです。)

◽︎不調についてきちんと話を聞いてくれましたか?
◽︎「これを飲まないと酷くなる」など、不安を煽る話し方をしませんでしたか?
◽︎予算を予め聞いてくれましたか?予算を超える高額な薬を、無理に勧めませんでしたか?
◽︎現在の体調について、中医学的な解説はありましたか?
◽︎買う前に薬の効果(ねらい)や副作用(反作用)について説明はありましたか?

◽︎フィードバックの時に、前回のことをおぼえていましたか?(問診票など)
◽︎説明された効果はありましたか?その他の体調の変化はどうですか?

まとめ

ジョブスのように、標準医療(西洋医学)を拒否して一辺倒にするのは考えものですが、
症状を治していく中で治りやすくする「補助ブースト」の役割として使う分には、有効だと思います。

「来年、体にいいことを始めたい。」という方は、ぜひご検討ください。

*1:甘草の取りすぎによる偽アルドステロン症などがあります。https://www.jshp.or.jp/banner/oldpdf/p43-9.pdf