ロシアのブリヌイと春祭り
こんにちは。カーチャンです。
お友達のお家で、ロシア風クレープ「ブリヌイ」を頂きました。
キノコやひき肉などの塩っぱい系から
クリームとジャムの甘い系まで、色んな味をご馳走になりました。
ロシアでは、今の時期「マースレニッツァ」という春を迎えるお祭りがあり、
太陽を模した丸いクレープでお祝いするそうです。
春のお祭り「マースレニッツァ」 – E.N. インターナショナル
マースレニッツァとカーニバル
マースレニッツァは古代スラブのお祭りです。
冬に貯蔵していたバターや卵、肉類を食べきって、春をお祝いします。
加えて、キリスト教*1文化の「カーニバル(謝肉祭)」が入っています。
キリスト教では、春分の日あたりの日曜日に、一番のお祭り「イースター(復活祭)」があり、
その前の40日間、キリストの苦難を偲んで肉や魚などを食べません。(受難節・四旬節)
節制する受難節前にパーっとやろう、と始めたのが「カーニバル」です。
「カーニバル」といえば、リオやベネチアのものが有名ですが、
イングランド(イギリス)でも「パンケーキ・デイ」というお祭りがあります。
パンケーキ・デイ - Wikipedia
ブリヌイもパンケーキ、というかクレープなので、似ていますね。
また、マースレニッツァの最後には、カカシに火をつけて冬に別れを告げるイベントがありますが、
ドイツやフランスなど、各地でもお祭りの最後に飾りを燃やすイベントがあります。
文化ってプリミティブなところでは繋がっているのかも
ブリヌイを食べながら思い出したのは、日本のお正月です。
丸いブリヌイは太陽や円満の象徴ですが、
鏡餅も「鏡 = 太陽」を表します。
また、お祭りの最後に魔除けの火を使って冬を追い出すのも、1/15の左義長に通じますね。
あるいは、各地の密教系のお寺の火渡神事は、3〜4月に行われます。
火渡り | 全国観光情報サイト 全国観るなび 三重県 (日本観光振興協会)
春は、草花が芽吹き、新しい命が生まれる季節です。
もしかしたら、遠い祖先も、厳しい冬を乗り切ったことを祝って、お祭りをしたのでしょう。
そう思うと、ロマンを感じます。
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このエッセイマンガにも、ブリヌイが載っていました。
他にも色んなレシピが、エピソードとともに載っていますよ。
ロシアに行きたくなります。
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