中京大学の「子育てサポーター」に来ていただきました
こんにちは。カーチャン です。
去年第二子を出産した際、中京大学 心理学部の小島ゼミが行っている「子育てサポーター」の受け入れを行い、学生さんに来て子育てを手伝っていただきました。
とてもいい取り組みだと思ったので、私の体験をシェアします。
子育てサポーターのねらい
子育てサポーターは、中京大学心理学部 小島 康生教授のゼミが行っている活動で、
学生が0~1歳の子供がいるご家庭に訪問し、子育てを手伝うボランティア活動です。
核家族化・少子化の影響で、今の子供たちは周りに赤ちゃんがいない環境で育っていて、あかちゃんや産後のママと接する経験がほとんどありません。
小島ゼミは発達心理学を中心に研究していますが、学生たちは赤ちゃんの成長の様子や産後のお母さんの苦労を知識として学んでも、実際に体験していないため実感が湧きにくいそうです。
子育てサポーターは、ボランティアとして実際の赤ちゃんのお世話をすることで、乳幼児の発達に対する学生の学びを促進するほか、
孤立しがちなお母さんの負担を軽減することが目的です。
毎年4月ごろ募集を行い、学生とご家族の顔合わせを経て、
GW明けから11月明けまで毎月1回程度、2時間を目安に自宅に来てもらいます。
この活動は10年以上続いていて、当時学生サポーターだった人が出産し、今度は受け入れ側として参加するという循環が生まれています。
サポートしてもらったことの記録
うちでは、主に荷物が多い予防接種の付き添いや、長男のお迎えの同行をしてもらっていました。
同行の際は、部外者を連れ込むことになるので、念のためいく先の施設にひとこと紹介しておきました。
次男を抱っこして、元気いっぱいの長男を走って追いかけるのはとても大変だったので、お迎えの同行はとてもありがたかったです。
3月 申込
毎年3月ごろ、「天白子ネット」という子育て支援ボランティアで募集を行っています。
「妊娠中だし、どうしようかな」と迷っていたら、あっという間に募集人数に達していたらしく、一度は断られてしまいました。
(そういえば、保育園も激戦区だったし、ファミサポも全然捕まらないんだった。)
諦めていたら、「追加募集枠」が設けられ、無事に滑り込むことができました。
4月 顔合わせ
実際にボランティアで招く前に、天白区在宅センターにてマッチングした学生と顔合わせをします。
企画の趣旨の確認や、お互いの自己紹介と連絡先の交換、家の状況(上の子はいるの?)、お願いしたいこと、およそのスケジュールなどを話し合います。
マッチングしたのは、遠方出身の3年生の女性で、他の場所でも未就学児〜小学生を中心にボランティアをしているそうです。
とても明るくハキハキしている方で、早々に息子が懐いたので安心しました。
5月 第1回 沐浴体験
出産後に連絡を取り、改めて訪問日を調整しました。
生後1ヶ月なので、沐浴を体験してもらいました。
初めて新生児に触れるということだったので、ベビーベッドの上で予行演習をしましたが、1回説明しただけなのにすごくお上手でした。
聞けば、ベビー用品メーカーに就職を希望しているとのことだったので、ベビーバスをはじめとしたベビー用品に興味津々でした。
終わった後の雑談では、保活や一日のスケジュールについて話しました。
保活の厳しさなどをお伝えすると、驚いていらっしゃいました。
帰りがけに、一緒に保育園に長男を迎えに行ってもらいました。
長男は、「お姉ちゃん」に遊んでもらってとても楽しそうでした。
6月 第2回 K2シロップ体験
もうすぐ飲みきるK2シロップを、哺乳瓶で飲ませてもらいました。
「飲みが悪いな?」と思って後から確認したら、哺乳瓶が詰まってました。
一生懸命やってもらったのに、申し訳ないことをしてしまいました……
7月 第3回 予防接種付き添い
予防接種デビューの付き添いをしてもらいました。
問診票や初診表を書いている間ママバッグを持ってもらったり、子供を持ってもらったりしました。
とても助かりました。
「子供も重いけど、バッグもこんなに重いんですね!」
と、びっくりしてました。
予防接種では、キョトンとした次男に「偉い偉い」とよしよししてくれました。
ついでに、ようやく手に入れたばかりの液体ミルクを体験してもらいました。
8月 第4回 予防接種付き添い2回目
腹ばいになった次男に、
「もう首が据わったの?!」って驚いていました。
他人の子供の成長は、速く感じますね。
帰りの道でバギーを押してもらいました。
自転車を避けようとフラフラしたり、石畳でスタックしたり。
「難しい!」「こんなに操作しにくいなんて」
と、驚いていました。
帰り道で、帰省の流れからご実家の方の風習や、風土の違いについて教えてもらいました。
普段あまり外に出ないので、お話ができてとてもうれしかったです。
また、レポート提出のための実験にも協力しました。
「鏡像を認識できるのは、何ヶ月ごろからか?」という先行研究を実証するため、
子供の髪にシールを貼り、鏡を見せてシールをとるまでの時間を確認しました。
後日、研究報告を見せていただきましたが、とてもしっかりまとめられていました。
8月 中間報告会
中京大学の研究室に招かれて、他のお母様と一緒に学生の様子などについて聞き取りがありました。
他のお母様も、「とてもよくやっていただいて、助かっています」と、話していました。
他のご家庭の場合、お兄ちゃんの公園遊びのお付き合いをしてもらったりしているそうです。
また、心理学部の実験ルームも見学させてもらいました。
マジックミラーになっていて、赤ちゃんの自然な姿を観察できるそうです。
こういう施設を見学させてもらえることも珍しいので、とても興味深かったです。
9月 第5回 3ヶ月検診を見学
事前に保健所に許可をとって、保健所での集団検診についてきてもらいました。
「保健師さんって、こんな仕事をするんですね。」
と、興味があるようでした。
私も出産するまでは、乳幼児のためにいろいろな支援制度があるということを知らなかったので、改めて手厚い支援にありがたいと感謝しました。
11月 第7回 予防接種付き添い4回目
予防接種の付き添いの後、ご本人たっての希望で、抱っこ紐のつけ比べ。
エルゴ、スリング、そして晒し木綿で抱っこを体験してもらいました。
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「えっ!こんなに重さの感じ方が違うんですか?」
「んんー!エルゴの後ろベルトがとめにくい!
皆さんサッサとつけているから、簡単かと思ってた!」
「晒し木綿、怖い!落としそう!」
と、はじめての体験に驚いていました。
生後半年が過ぎだいぶしっかりしてきたとはいえ、まだまだ小さくてふわふわの体なので、怖かったみたいです。
私は、普段はエルゴ、
ベビーカー移動の補助(階段を上がらざるを得ない時とか)として、ベビーカーの下にスリングを入れ
災害時の練習としてたまに晒し木綿というように使い分けています。
子供によっては、特定メーカー意外だと嫌がったり、大きさがフィットしなくて使えなかったりするようです、とお伝えすると。
「奥が深いんですね。」
と、唸っていました。
12月 お礼の会
中京大学にお招きいただき、シメの「お礼の会」をしました。
今までお世話になった学生さんや、他のサポーターの方もいて、和気藹々とした雰囲気の中で過ごしました。
飾り付けや出し物など、学業の合間の準備は、とても大変だったと思います。
最後にクリスマスカードもいただきました。
サポーターになってみて
特に生後半年までは、ろくに外出できなかったので、来てくれてお話するだけでもすごくリフレッシュになりました。
「これ、喜ぶかな?」
と、新たなネタを仕入れるのも楽しく、漫然と子供と過ごすだけの生活にメリハリがでました。
子供好きの方だったので、長男とも遊んでくれて、普段はなかなか保育園から帰りたがらない息子も、
「お姉さんと一緒に帰ろう!」と呼びかけると、急いで帰ってくれたので、とてもありがたかったです。
今年も募集しています!
小島ゼミでは、2020年度の子育てサポーター受入家庭を募集しています。
5/2締切です。
応募条件は、名古屋市天白区とその近隣に住み、1番下のお子さんが1歳過ぎまでのご家庭です。
詳細は、中京大学心理学部小島ゼミ(ykojima 📧 lets.chukyo-u.ac.jp)または
協力しているボランティア団体「天白子ネット(konet📧mymimosa.net)」へお問い合わせください。
※迷惑メール防止のため、アドレスを一部伏せています。📧を半角@に書き換えて送信してください。
なお、サポーターには男子学生もいますが、
トラブル防止のため、女子学生と組んでサポートに入るようになっています。
また、学生たちは保険に入っているので、万が一のトラブルの時も安心です。
学生にとってもママにとっても貴重な機会なので、条件に合う方は参加を強くお勧めします。