オカンハック

母親目線での「便利!」を備忘録的に書き溜めていこうと思います。

Apple Air Tagは、迷子防止には使えないよ、という話

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こんにちはかーちゃんです。

Appleから純正のキーファインダー「Apple Air Tag」が発売されましたね。
私の周りでも、Appleの動向に関心のある方が購入して、絶賛されていました。

ところが、「これって、子供やペットにつけたら、迷子防止になるんじゃない?」という書き込みを見つけてちょっとびっくり。
Air Tagのようなキーファインダーは、迷子探しはあまり有効ではありません。

仕組みを解説します。

キーファインダーとは?

キーファインダーとは、キーホルダーや財布などの失くしやすいものに取り付けて、スマホから落とした場所を見つけたり、音を鳴らすツールです。

ここ5年で購入して良かったものTop10に確実に入ります!
うっかり者には、生命線と言って過言ではありません。

以前類似品を使った時の記事が残っていました。
okan89-blog.hatenablog.com

上記で記事にした製品は「安物買いの銭失い」を身をもって体験したのですが、
ちょっと奮発してtileに変えてからは、何度も助けられています!

どうやって探しているの?

多くのキーファインダーはGPS情報を直接記録する作りにはなっていません。

多分通信機器の大きさとか、電池の消費量とか、そういう兼ね合いがあるんだと思います。

ではどうやっているかというと、近くのスマホに「近くにいるよ」という信号をBluetooth通信で送っています。
情報を受け取ったスマホは、「キーファインダーのID+信号を受信した日時と位置」の情報を、クラウドに送っています。
そして、解析した情報を、スマホやPCの専用アプリで地図情報と重ねて表示しています。

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キーファインダーと通信した履歴をサーバーに送っている。

Bluetooth通信は、10mまでしか届きません。
なので、「最後に通信ができた = 10m以上離れた = 落とした(であろう)地点」を探せば、そこの近くで見つかる可能性が高い、というわけです。

ただ、カバンの奥など直接目視できない場合などに備えて、多くの場合ブザーを鳴らす機能が備わっています。
位置情報で10m以内(操作圏内)にあるけど見つからない場合、キーファインダーのブザーを鳴らすことで、探すことができます。

このように通信・位置情報の解析を行うために、多くの機器では専用アプリのインストールが必要です。

tileコミュニティを使って、広範囲に探そう

バスの中で落とした場合など、落とし物が移動する場合があります。
tileでは、tileを使っているユーザーと協力して、自分から離れたところのアイテムを探すことができます。
thetileapp.jp

他人のtileアプリや、駅のアクセスポイント(通信ポイント)から位置情報を登録してもらう仕組みですね。
そうなると、悪意のあるストーカーなどに悪用されないか?と心配ですが、
落とし主は誰のスマホが見つけてくれたのか、見つけた方はいつ誰の持ち物のtileと通信したのか、プライバシーが確保されているので安心です。
Air Tagにも、同様の仕組みが備わっています。
tileのユーザーよりiPhoneのユーザーの方が確実に多いので、コミュニティの精度ももっと高まると考えられます。

それにサードパーティのアプリを使って、どこか分からない業者に位置情報を託されるより、Appleが管理してくれる方が安心ですよね。

でも子供につけるのは危ないかも

Apple幹部のドランス氏は、下記のように警告しています。

Appleの発表した「AirTag」に関して、Fast CompanyがAppleのワールドワイドプロダクトマーケティング担当副社長のカイアン・ドランス氏、センシング&コネクティビティー担当シニアディレクターのロン・ホアン氏へのインタビューを掲載している。

 ドランス氏は、AirTagは、子どもやペットではなく、モノを見守るために設計されているので、小さな子どもを安全に追跡したい場合は、Apple Watchのファミリー共有設定を利用するのが良いと説明。

AirTagで子どもやペットを追跡しないで Apple幹部語る - ITmedia NEWS

おそらくなのですが、
AirTagから信号を受信して通知が出る間、または通知が出て探して見つけるまでの間に、対象(子ども)が移動したり
ネットワークの密度にムラがあるため、保証し切れないからではないでしょうか。
(例えば、トトロのメイちゃんが迷子になったシーンを思い出して下さい。ほとんど人とすれ違わなかったですよね。
近くに通信できるiPhoneがいないと、記録ができないです。)

そのような場合は、Apple Watchなどを利用した方がいいと、インタビューでは勧められています。

特にアメリカでは、子供の誘拐が多発しているらしいので、訴訟を回避するためにも、予め告知したんでしょうね。

そもそも、自分(のiPhone)の周りにあるべきものが、遠くに行かないように監視するツールなので、
家から離れて通学したら、もうその時点で基本設計から大きく逸脱した運用ってことですよね〜

(同様に、子供の落とし物対策として仕込むなら、子供のiPhoneまたはiPadとペアリングして、常にiPhoneを子供に持たせなきゃいけないってことかな。リッチすぎるご家庭だわ。)

見守りサービスを使おう

とはいえ、今のご時世、夜遅くまで塾に通わせたりして心配ですよね。
その場合、中部電力などで見守りサービスがあるので、利用されてはいかがでしょうか。
katene.chuden.jp
mimori-ai.jp
mamosearch.jp
www.carmate.jp

月額型、買い切り型など、金額体系もいろいろありますし
ボイスメッセージを残したりチャットが送れるなど、追加機能も様々です。

お子さんが大きくなって、子供同士でコミュニケーションがしたくなったら、キッズケータイの検討もいいですね。

うちも来年に向けて、放課後の過ごし方を含めて検討を始めないと〜

それでは、ご覧頂きありがとうございました。