オカンハック

母親目線での「便利!」を備忘録的に書き溜めていこうと思います。

基準を与えるということと、教育

こんにちは。カーチャンです。

前のエントリーと関連する雑感なんですが、

私の一番最初の自分で着た着物は、学校の授業だったと思います。
うちの高校は、運動会で「郡上八幡」と「阿波踊り」を踊るのが伝統。(これ書くとお里がバレるかもしれませんが)
運動会の準備は、浴衣を一人で着れるようになることから!
お端折りぐっちゃぐちゃでも、着崩れずに最後まで立ってたら合格です。

そこで多分、最初の浴衣セットと、着付け用の腰紐やコーリンベルト、伊達帯を買い与えられました。
(この時には、浴衣なので長襦袢帯締めとかなし)

その後、成人式で振袖を買ってもらい、
成人式だけでなく、友人の結婚式などに、何度か着付けてもらいました。
(ここで長襦袢や帯枕の存在を知る)

また、結婚する時には、「これからは振袖を着られないから、次の礼装としてきなさい」と、色無地を仕立ててもらいました。

祖母がスポンサーだったのですが、おばあちゃん、本当にありがとう。
私がおばあちゃんになった時に、そんな高価なもの与えてあげられる自信ないわ。

こう考えると、私が「欲しい」とねだる前に、「これやっときな」と、与えられてきたんですよね。
それで、何度も着付けて、褒められて(調子こいて)また着たくなって、買い足してみて、自分でも選んでみて……という感じなんですね。

今になって「夏着物が着たい!」って思った時に、
夏物の着物・帯・帯揚げ・帯締め長襦袢だけ揃えたら、着れるようになりました。
トータル2万くらいです。
草履や肌着、腰紐などは、袷(冬物)や浴衣からの流用です。
所作や帯の結び方は、袷と同じ。(←できてないけど)

本題と逸れますが、和装への障壁のいくらかは、
「洋装と互換性がなく、最低限着るためのアイテムから揃えないといけないから」ってこともあると思うんですよね…
就活のスーツでも、靴下やベルトから買っていったら、結構な金額になると思います。

無論、振袖用の帯枕や派手な帯揚げなど、特定シーンでしか使えないアイテムや、
ヨレヨレになって捨てたものもあります。
それでも、多くは少しずつ入れ替えながら使い続けています。

子供を持って与える立場になって、
このことがとても重要だな、と思いました。

学生の時に、「なんでこんなことを」と思っていたものでも、意外と何かの基礎になっていたり。
特に義務教育中は、振り返るとそういうものばかり。
小学校の時の裁縫箱は、まだ現役で活躍してくれています。

逆に、親になって、どんな経験を与えられるか、
それは、本人が「やりたい」と言わなくても、「話のタネにどう?」と言ってあげれるかどうか。
では、どのタイミングで、何を与えるか?
もーね、責任重大に感じてしまいます!

上記は、与えられなかった人、与えてもらえなかった人を、ディスる意図ではありません。
私も、そんな素晴らしい経験を与えられるとは思っていません。
だからこそ、自分達が無理のない範囲で何を与えられるか、どこに力やお金をかけるか、とても悩ましいです。

教育とは、次世代育成とは、難しいことですね。