オカンハック

母親目線での「便利!」を備忘録的に書き溜めていこうと思います。

パラダイム・シフト後の世界を生きる君へ。人工知能の実用化後の未来で食べていける力とは?!(感想編)

↓こちらを受講した感想です。
パラダイム・シフト後の世界を生きる君へ。人工知能の実用化後の未来で食べていける力とは?!(要約編) - オカンハック

内容について

今回、「プログラマ」、「子育てしてるママ」、「子育てにより、働き方が変わりそうな労働者」という、3つの視点で受講しました。

会場は、名城大学NFCによく集まっている方や、
瀬戸つくるスクールの一尾さんなど新しい教育に関心のある方、
そして「柴田塾」とでも言うべき質問力セミナーなどでお会いした方がいらっしゃって、
女性が半数という、ガチ理系のシンポジウムではありえない比率になっていました。

スマホを介したアンケートシステムで、その場で質問を受け付けたり、なかなか先進的な試みをされていたのも印象的でした。

前説の藤野さんの話

マニュアル通りの仕事の支援から、マニュアルを超えた料理シミュレーションの世界まで、活用を模索している段階と聞き、夢が広がりングwwwでした。
プログラマといっても、私は業務系が主なので、それこそ軽トラとF1カーくらい分野が異なるのですが、今後食い込んでくるかもな、という可能性を持ちました。

第一部の湯川さんの話

「えーと、じゃ、人工知能についての技術的な細かい話は、飛ばしまして…」
えー!?(ズコッ)
↑聴衆に、思いの外ママが多かったので、アレンジされたようです。
ズッコケたのは、私だけではないようで、後半寝ていた男性参加者もいました。

「宗教」とか「精神性」とか、「日本の美徳」とか、ちょっとカユい話がアジェンダに出てきて、
「わー、とんでもないデムパ*1浴びる羽目になったらどうしよう!」
と、一瞬心配になりましたが、要約編で書いた通り、それらは全て繋がっていて、「シンギュラリティ後の世界に重要になること」の、湯川さんなりの考えでした。

「『人間を支配したり、敵対するAI』を心配するより、『AIを悪用する人間』を心配しましょう!」
という言葉に納得!
鉄人28号と一緒で、ツールは何事も「どう使うか」が大切なんですよね。

「どうせ不確定な未来予想なんで、自分の考えをちゃんと持った後で、最後に『知らんけど』って付け足せばいいんです(笑)」
と、笑ってシメていましたが、
この「自分の考えを持つ」ことが大事で、その上で「知らんけど」と放り投げて、今を見つめて是正することが大事なんだな、と思いました。
「『これから無くなる10の職業』のウソ」など、
「そうなるかもしれんね、知らんけど!」
なんて、話のネタ程度に斜めに見ていこうかと(笑)

パネルディスカッションについて

「LINEの人工知能りんね』ちゃんの定点観測のため、定期的にある質問をしているんです。
それは
『パンツ何色?』
です!」
とか、おもむろにネコミミを付けだすなど、藤野さんがちょいちょいネタを仕込んでいて、会場は真剣ながらも笑いに包まれた、いい場になっていました。

「技術は進歩していくんだから、恐れたらダメ。
逆に、どのようなものか、触ってみて概念を掴めば、活用することもできる。
「なんだか怖い」という、あいまいな不安で遠ざけるのは、もったいない。」
というのが、藤野さんの趣旨でした。

そういえば、自営をしている実家がコンピュータを導入した時、
おじいちゃんが経理の人を
「仕事場で『ピコピコ』で遊ぶな💢」
と、怒っていたことを思い出します。
おじいちゃんにとっては、経理処理はそろばん、100歩譲って電卓を使って一個一個計算していくもので、パソコンは、「お父さんの趣味のもの」という認識だったんだろうな。

ルーズソックスでも携帯でも、「新しいテクノロジー」「新しい価値観」に大人は眉をひそめがち。
連ドラの「あさが来た」で、お姉さんが嫁いだお店もそうでした。(そして、お店は傾きましたね。)

嫌でも触ってみないと、便利さは分からないし、概念を変えたり、ましてや恐れは取れないな、と思いました。
でも、初期すぎると、洗練されてなさすぎて、「あれは使えない」という変なイメージ持っちゃうこともありますよね。
パソコンの買い替えもそうですが、タイミングって難しい。

今後、価値観更新は、もっと激しくなるんだろうな。
その中でも、子供達に伝えられるものが何か、手放すべきものは何か、吟味していかないと、いけませんね。

ガッキーとのアフタートーク

こういう会に行った時は、ナンパ(笑)した参加者とお茶をして、考えを深めます。
今日はマルハチ会のガッキーと話をしました。

「今後、『技術で富を得る人/技術を実用化する人/技術に使われる人』の分割が進むとあったが、
『客扱いされる客と、客扱いされない客』の分割も、もっと進むだろう。」
というガッキーの話は、新鮮でした。

「客扱いされない」とは、Amazonコンビニのように、人間が接客しない客のことです。
人間ではなく、『消費するオブジェクト』として、事象やデータとして扱われるということだと思います。
そして、それに慣れすぎてコミュニケーションの経験が乏しくなり、『コミュ障』が増えるのでは?と予測していました。

確かに、今でも「ここ一週間、夫と宅配の人とレジの人としか話をしていない。声が、言葉が、うまく出ない。」っていう、子育てママはいますからね……

この公演の「超進化を遂げたAIが存在する未来」に、ガッキーは映画「デモリションマン」を想像したみたいですが、
私は「ちょびッつ」を思い浮かべました。
個人に対して、見た目も動作も最適化されたコンピュータが傍に居る中で、人間は他人を愛せるのか?とか、
愛情とは何か?とか、
そういうテーマの漫画です。
(あ、よく考えたら、ドラえもんも、人間(のび太)を超えた知性を持つロボットですね。)

できれば、人間を拡張・補佐する方向に進んでいってほしいです。

その他

最近、柴田さんがらみの講演に出かけているせいからか、それとも今のママ界隈がそうなのか、
「子供のレジリエンス(くじけない心)を伸ばすには?」とか
「考える力」「自立」「自然」「精神性」とか
そういう言葉をよく聞きます。

それだけ、「受験戦争」「詰め込み式」に反する流れが確実にできてきて、
更に「ポストゆとり」という新しい方向の芽が芽吹きつつあるのかな、と思います。

息子が生きる時代はどんなものか分かりませんが、あまり新しい文化を否定しないように、おおらかに受け止めてあげたいな、と思います。

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ちょびっツ 1 (ヤングマガジンコミックス)

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*1:荒唐無稽な妄想垂れ流し状態のこと