安酒の税率、軒並み値上げ?!アルコール飲料のパワーバランスが変わるかも
来年度以降、「発泡酒」や「第三のビール」の意義が薄れていきそうです。
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「第三のビール」が予想以上に売れたのがあかんかった
お酒は、タバコのように「買う人は高くても買う」という嗜好品です。
そのため、利権が絡みやすくトラブルのタネになりやすいので、製造する人や流通量を国が管理し、密造を厳しく禁じています。
(2014年に、マッコリ密造で逮捕されていましたね。)
なのでアルコール度数などで区切られ、それぞれ異なる税率が課されているのですが……
財「ビールの税率高くします!」
↓
メ「税金分値上げするのはキツイな…そや、ビールっぽいもの作ろ!」
メ「企業努力でうまい『ビールっぽいもの』できたで!」
メ「うはー!めっちゃ売れた!」
↓
財「原料変えてもほぼビールやんけ!脱税や、脱法ビールや!けしからん!」
財「おまけに種類が増えて、収拾がつかん!キーー!」
みたいな状態になってるようです。
そもそも発泡酒などは「ビールとはなんぞや?」という規格を逆手にとった、メーカーの努力というか、法の抜け穴というか……
そのため、ビールの税率を(ちょっとだけ)下げ、第三のビールを(ガツンと)上げて、一律55円にしていくそうです。
変わるのは、税率だけではない
また、今までポップなど数種類しか使えなかった副原料も、認める種類が拡大し、オレンジピールなどもOKになるそうです。
私にとっては、こっちの方が驚きです。
ドイツみたいな「ビール純粋主義」から、ベルギーみたいに「ビールとは?」の間口が広がることで、
オリジナリティのある地ビールが増えて楽しくなるんじゃないかと、ワクワクします。
詳しくは、こちらの解説をご覧ください。
「どうなる?ビール系飲料の税金」(くらし☆解説):解説委員室ブログ
更に日本酒や酎ハイも!
上記のように、厳格に規格が決められている酒税ですが、
「ワインも日本酒も、ぜーんぶ醸造酒じゃー!
税率も同じにしたれ!」
という思い切った改革で、ワインと日本酒も統一される方向で進んでいます。
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なぜか、チューハイやハイボールまで変わるらしい。
「第三のビール」の一部と同じ「リキュール類」に分類されるからか?
と思ったのですが、税率が違うんですよね??なぜ??
そして、チューハイが変わるとなると、同じ蒸留酒に色々混ぜている梅酒やカクテル類はどうなるの??
と、疑問は尽きないばかりです。
まとめ
現段階での350mlあたりの税金案をまとめてみました。
これから酒造メーカーと調整にはいるそうでさが、それにしても安酒狙い撃ちやんけ!
加えて、「スーパーなどでの、酒の特売も禁止」という追い討ちもかかります。
総合すると、「お酒が全体的に高くなる」。
酒で憂さを晴らすこともままならない時代になってまいりました……
関税を撤廃したら、安いカリフォルニアワインとかが入ってきて、安ワインがチューハイなどのポジションを埋めてくれるのでしょうか?
これからのニュースに注目です。