【受講記録】4/23 マインドマップ入門講座
みなさんは「マインドマップ」をご存じでしょうか?
マインドマップとは、A4より大きな白い用紙に放射状にキーワードを書いていくノート術です。
新しい発想を生んだり、記憶を整理したり、全体を俯瞰するのに向いています。
情報の分類と拡散が同時にできるので、私はマインドマップを以前から使っています。
しかし、本で読んだ我流でやってきたので、これで正しいのかイマイチ不安でした。
この不安を解消するため、今回、名古屋マインドマップ普及会(ナゴマイ)の「マインドマップ入門講座」に参加してきました。
写真は、今回の講師の1人 石榑 隆典氏です。
ご覧のとおり、おちゃめで優しいナイスミドルですが、世界で16人しかいない、マインドマップのトップクラスの資格を持つ人です。
また、メインスピーカーは、このブログを始めるきっかけになったホラノ コウスケ氏であり、お2人ともマインドマップ開発者の【トニー・ブザン】から直々に教えを受けた【ホンモノのマインドマッパー】です。
気軽に参加したのに、結構すごい人だったんだ! と、衝撃を受けました。
名古屋にこんな人いたんですね……
お話もとても分かりやすく、ワークも多かったため、「できる!」という自信につながりました。
内容
記録法≒思考法
考えるとは、「問いに対して、収集した情報・条件を整理し、結論を導き出す行為」です。
考えることにおいては、情報を集め、整理することが第一段階になり、それを行う上では、「書くこと(言語化)」はとても重要です。
書くことにより、思考を可視化することができ、情報の不足や誤りを客観的に見直すことができます。
トニー・ブザンが開発した「マインドマップ」とは、思考を書き出すことに向いている記述法で、「天才のノート術」とも呼ばれています。
ブザンは、記憶法(脳の使い方)や教育学の権威であり、彼の考える「脳を活性化させる方法」に基づいています。
脳の使い方
「脳を活性化するためには、イマジネーション(想像)とアソシエーション(連結)が大切である」というのが、ブザンの主張です。
「794うぐいす平安京」などの語呂合わせも、イマジネーションとアソシエーションの活用であり、数字の羅列である年号を、うぐいすの鳴き声を愛でる雅な平安時代のイメージと結びつけ、より記憶しやすくします。
イマジネーションは右脳、整理するアソシエーションは左脳を使うため、脳全体を使って覚えることができます。
中心のイメージから放射状にキーワードが伸びるマインドマップは、頭の中の情報をまとめるのに有効であると言えるでしょう。
海外の大学の研究では、記憶力や発想力、応用力がアップするとの報告があります。
活用分野
企業の研修や、学校の授業に取り入れているところがあります。
有名人では、ビル・ゲイツやアル・ゴアなども利用しているそうです。
思考を可視化する方法なので、講義を聞きながらの記録は向いていませんが、後から内容をまとめる時には向いています。
また、個人・多人数でのブレストにも向いています。
書き方
書き方はシンプルです。
- 中央に、テーマを表すにぎりこぶし大の絵(センターイメージ)を描く。
- 中央の絵とつながるように、曲線(枝、ブランチ)を描く。
- 枝の上にキーワードを書く
- 枝の先に枝を繋いだり、1つの枝から枝分かれさせながら、キーワードから連想する言葉を繋げていく。
キーワードは、名詞、動詞、形容詞いずれでもOKです。
文にしてはいけません。
1つの枝に1つのキーワードを書きます。
基本は、カラーペンでカラフルに書きますが、さっと書きたい時は黒一色でも構いません。
(枝ごとの色を統一したほうが、後から俯瞰した時に辿りやすくなります。)
詰まった時は、枝を遡ってみたり、他の枝でかける事がないか考えてみたり、とりあえず枝だけ書いておくのもいい方法です。
上達のコツ
- とにかく書く。日記を書くと、習慣化しやすい。
- 他人のマップを読んで、具体的に褒める。
- 具体的に褒めるため、特徴をしっかり観察することになる。
- 公式の認定を受けた人から学ぶ。(筆記法だけでなく思考法も学ぶ)
実際に描いてみる
今回は、3つのテーマでマインドマップを書きました。
「キーワードを文章で表す」「キーワード同士を線でつなぐ」ということが1番犯しやすく、何度もやってしまいました。
初めて書いた他の参加者の方からは、
「全体が俯瞰できる」
「絵の密度=情報の密度 と、視覚的に分かる」
と、いう声が出ました。
所感
光栄なことに、ホラノ氏のマインドマップを見せていただくことができました。
書きかけのものや、情報の濃度がいびつとも取れる肉筆のマップを見て、失礼ながら「あ、マインドマップって自由なんだ」と、安心したことが1番の収穫でした。
また、他の方のもので、枝分かれしすぎてホウキみたいになってる枝や1つのものが延々深掘りして蛇みたいになっている枝もあり、他人の思考過程を覗くようで面白かったです。
ただ、連想がいきすぎて、目的を見失ってるようみうけられるマップもあり、
センターイメージ(目的、テーマ)をしっかり設定することや、第1段のキーワード(切り口)を適切に設定することが大切だと思いました。
聞きかじりの我流でしたが、基本は間違ってはなかったようで、安心しました。
「思いつくままに」と指導がありましたが、そうするとせっかくの階層構造(グルーピング)が崩れてしまうのが悩みでした。
しかし、書く前に「今、私は、なぜこのキーワードを発想したんだ?」と考えることで、適切な階層に整えながら記述できると学びました。
これからもっとメタ思考を意識しながら描こうと思います。
告知
5/3に、石榑氏によるマインドマップ講座があります。
熊本地震のチャリティにより、3万円→1万円 となり、さらに利益は全額寄付となります。
【全額寄付】マインドマップ1日講座 in 名古屋(プラクティショナー講座) 2016年5月3日 - こくちーずプロ(告知'sプロ)
→4/25 追記 満席になりました!ありがとうございます。
マインドマップ公式団体の認定を受けれるので、真剣に学びたい方は、この機会にぜひ参加されてはいかがでしょうか。