オカンハック

母親目線での「便利!」を備忘録的に書き溜めていこうと思います。

育休でJUMP!会 に参加しました

こんにちは。カーチャンです。
ひっっさしぶりに柴田 朋子さんの「育休でJUMP会」に行ってきました。

「育休でJUMP会」は、育休取得中のママが、育児をちょっと休憩してビジネスマインドを磨く交流会です。
いつもは前田 恭子さんが主催しているのですが、
今月は忙しいため、JUMP会卒業生の有志の方が声かけして実現しました。

okan89-blog.hatenablog.com

今回の課題図書

課題図書はこちらの「仕事に縛られない生き方」

映画にもなった漫画「テルマエ・ロマエ」のヤマザキマリさんの著書です。

テルマエ・ロマエ

テルマエ・ロマエ

テルマエ・ロマエ」は、「ローマ人が風呂を通って現代日本にタイムスリップする」という、怪しいおクスリでもキメたか?という漫画なのですが、作者はもっとぶっ飛んでた。

本書は、ヤマザキさんの仕事観や人生観を書いた自叙伝なのですが、
北海道の幼少期、渡伊、シングルマザーとして帰国、再婚してポルトガルアメリカへ……
と、ワールドワイドに駆け回り、その度にさまざまな困難に直面して、乗り越えていきます。
(「テルマエ」の最後の方、タイムスリップ先の女性との恋愛要素が入ってきて、
「求めているのはそうじゃない!『孤独のグルメ』的な方向でいいんだ!」と思っていたのですが、やはり裏で引き伸ばしされてたんですね……
そういう裏話も入っています。)

これ、参考にしろって言われても、そんな度胸もチャンスもねぇよ?!生存者バイアスかかりまくりやろ?
なんて思いながら読んでいましたが、
お金に苦しんできたけど、文化資本はたっぷり受け継いできたヤマザキさんだからこその、言葉が詰まっていました。

お金がすべてというパワフルな価値観に打ちのめされないためには 、それに負けないだけの価値観を自分の中に培わなければいけない。
一元的ではない 、ものを見る目を 、考える力を身につけなければいけない。
真の贅沢とは より

当日は台風

ちょうどその日、台風でした。
窓の外で、通行人の傘がお猪口になるのを眺めながら、参加したメンバーそれぞれの悩みや、課題図書の感想について話しました。

いつもは育休中の人のみなのですが、(復帰後は「アフター育休でJUMP会!」という姉妹版があります)
今回はスペシャルバージョンなので、育休中の人、育休復帰してすぐの人、復帰してしばらく経った人など、色々な段階の人が混ざっていました。

俯瞰して見るには、振り返りが大切

物事を考える時 、私は 、できるだけ俯瞰して考えるようにしています 。それについて自分が 、何を感じ 、どう思ったのかという主観的な感情をひとまず横に置いて 、できるだけ俯瞰して 、客観的にとらえ直してみると 、その出来事の持っている本質的な問題点が見えてくるからです 。
歴史は繰り返す より

著書の中では、よく「現在もがいている自分と切り離して、俯瞰して見てみる」と書いてありました。
柴田さんもよく
「『もし、子供が管理できないほどいっぱいいたら、そんなに丁寧にフォローできる?』と考えてみて?」
と言っていました。

その先に何があるか、自分の立場はどうなのか、
「俯瞰した目線を持て」とは言われますが、なかなか難しいですね。
最初は無理でも、多角的な面からトライしていき、得た経験を統合することで、「三点測量」みたいな感じで全体を立体的に見れるようになる、ということでした。
そのためには、「何事も経験してみること」「後からしっかり振り返ること」が大事で、ほとんどの人が、特に振り返りができていない、と柴田さんはおっしゃっていました。

俯瞰した目線を養うには、(このブログみたいに)話したり書いたりと、アウトプットすること、
その時の事実と感情を分けて書くこと
その2つが重要だと、柴田さんは言っていました。

自主性とルール

それなのに 、日本では 、学校でも会社でも 「個性を大切に 」と言いながら 、実際は個性より社会の方が 、優先順位が上で 、子どもの頃から 「社会に当てはまるいいネジかどうか 」で評価されてしまう 。
我慢せずに「転がる」より

自主性(個性)とルール遵守の両立問題について。
自分自身ですら難しいのに、ママになると子供への対応というのが求められてきます。

のびのびと育ってほしいけど、
かといって我が子を野猿にしたいわけではない。

とはいえ、文明人と野猿の区別ってどこ?
「周りに迷惑をかけない」って、どこからアウト?
こっちがヘバってる時に、いつもはスルーするしつこいおやつのおねだりに屈するのはいけないこと?
箸を使えないのは?クチャクチャ食べたり肘をついて食べるのは、人を害しないけど、不快に思う人がいるけどどう???
などなど……

「まずは、自分のルールや、イラッとする時の状況をを明文化してみては?意外と要らないルールもあるよ。」
「知り合いは、家族会議で『家族ルール』を決めて、子供の成長に合わせてアップデートしてる」
「『今、お腹空いてるからちょっと待って』って状況を説明しては?ある程度大きい子なら分かるよ」
など、先輩ママからアドバイスをたくさんもらいました。

自分の波に乗る

今なんとなく自分が乗れそうな波が来ているのなら 、思い切って挑戦してみればいい 。その時に必要なのは 、潮目を読む力です 。(中略)
才能があるとかないとか 、好きとか嫌いみたいなことは 、そのあとの話です 。
好き嫌いではなく、まずやってみる より

柴田さんがよくキャリア系の講座で出す言葉に、クランボルツ*1の「計画された偶発性理論」という言葉があります。
同じことを言ってるな、と思いました。

その場所でがむしゃらに頑張ることも大事だけど、その上でその場所にしがみつき過ぎない。
「なんとなく違う」と感じたら、動いてみる。

でも、難しいのが「偽物のチャンス」というヤツで、
面倒から逃避するために、なんとなく転職・独立したくなるというもの。

そこんところの見極めが「潮目を読む力」だったけど…あれ?どうすればよかったんだっけ??
覚悟の差、だった?

久しぶりに参加してみて

久しぶり、といいつつ、育休でJUMP!会ができたのが復帰後なので、正確には「アフター会」に1回だけ出席しただけなのですが、
その時同様、同席した方にも恵まれ、とても良い学びの場になりました。

ママ系イベントで常々感じることですが、
出会う可能性がかすりもしない人でも、「子供がいる」という接点でつながれるのが面白いですね。
(今回の参加者で、携わっていたプロジェクトでお世話になった方のお知り合いがいましたw
名古屋狭いわー)
外国の駐在から一時帰国した方や、
外資系にお勤めのご主人を見ている方などから、
「日本の働き方」「日本の子育て」について、客観的な視点もありました。

育休中は、赤ちゃんと家の中に篭りきりになったり、交流があるのが近所のママ友など、「いつメン」になりがちで、世界がとじてしまいがちです。
こういう全く知らないメンバーに飛び込むのも、楽しいですよ。

隙間時間で読むのが楽だから、電子書籍を使っていたのですが、
皆さんびっちり付箋をつけた物理書籍を持ってきていて、「Xページの…」と、ページ指定で話が進むので、
電子書籍でページ番号がない私は、アワアワしてしまいました。

次からは、物理書籍にするか、
電子書籍なので、ページがわかりません。
章の名前を教えてください。」
と、言おうと思います。

次回の育休でJUMP会

来月は8月23日(金)10時半~13時半 です
詳細&お申し込みはこちら↓↓
https://ameblo.jp/patchicropi/entry-12489337795.html

ヤマザキマリ×Q-taoトークライブ「未来を生き抜く力」

ヤマザキマリ×Q-Tao(柴田さんたちの会社)のトークライブがあります。
気になった方は、ぜひ参加してください。

ヤマザキマリ×Q-taoトークライブ「未来を生き抜く力」
日時 8月10日(土)13時30分~16時30分
場所 ウインクあいち小ホール(名古屋駅から徒歩10分以内)
詳細&お申し込みはこちら↓↓
https://www.reservestock.jp/events/NDE1NjBmNWYwN

ヤマザキマリさんの著書

エッセイ

これ以外にも、まだあります。
結構あるんだ、と、びっくり半分、
そりゃ、ネタまみれの人生だもんな、と、納得半分。

パスタぎらい (新潮新書)

パスタぎらい (新潮新書)

*1:8/2 訂正:シャインではなくクランボルツでした。訂正します。