「ジュニアNISA」から始める、子供のマネー教育
本日から「ジュニアNISA」がスタートしますね。
ジュニアNISAを活用すると、子供の資産形成をしてあげられると共に、贈与税の非課税枠内で資産を譲ることで相続対策にもなります。
また、幼い頃から金融の世界に触れることで、今注目されている「ファイナンシャル・リテラシー」(お金に関して理解し、適切な決定と行動ができるための知識と能力)をはぐくむこととなります。
では、どのような制度か、カンタンにおさらいしましょう。
NISAのおさらい
NISAとは
NISA(Nippon Individual Savings Account :
毎年100万円(平成28年以降は120万円)を上限とする新規購入分を対象に、その配当や譲渡益が最長5年間非課税になります。
この制度は、個人の金融資産を貯金から投資へ向きやすくすることを目的としており、以下の2点を狙いとしています。
- 市場への資金供給が拡大し、経済を活性化させる。
- 個人の資産形成を助け、年金などの公的負担を軽減する。
NISAのルール
株式や投資信託を使って利益を出す方法は2つあります。
株券を発行した会社や投資信託を運用している証券会社から、利益の一部をもらえる「配当」と、配当をもらえる権利(=株)そのものを売買した時の「譲渡益」です。
通常、得た利益は所得税や住民税の課税対象となります。
銀行や証券会社に開設した「NISA口座」を使って購入すると、その口座に入っている金融商品で得た利益は、購入時から最長5年間非課税になります。
ちょっと分かりにくい制度ですが、ポイントとなるのは3つです。
ジュニアNISAとは
ジュニアNISAは、NISAの制限つきバージョンです。
以前は証券口座の開設は、原則満20歳以上という制限がありましたが、平成27年度の税制改正にて、未成年でも開設できるようになりました。
http://www.fsa.go.jp/policy/nisa/05.pdf
とはいえ、子供に運用の判断を任せきりにするわけにはいかないので、親もしくは未成年後見人が運用することになります。※満15歳以上であれば、本人が取引をすることも可能です。
また、いくつかの制限事項があります。
ジュニアNISAで投資の世界を見せてあげよう
お金に不自由しない暮らしを送る一番の方法は、「コツコツと稼ぎ、無駄遣いをしないこと」です。
しかし、「マイナス金利」がスタートするとおり、貯金だけで資産形成を行うのは困難な時代になっています。
年金や預貯金に頼りきれないこれからの時代、ファイナンシャル・リテラシーが必須なのですが、親となる私たち世代でも「投資はギャンブル」という考え方を持っている方は、少なくありません。
しかし、小さい頃から投資に触れ、「投資という選択がある」「リスクはあるが、適切に運用すれば大損することは無い」ということが分かっていれば、もっと気軽に付き合えるはずです。
自動車で例えれば、運転しなければ大事故を起こすリスクは回避できます。
しかし、運転ができればいつでも自由に遠くまで行くことが出来ますし、重い荷物も楽に運べます。
更に「運転ができる」という自信が、「行ってみよう」という行動の変化に繋がり、より広い視野を持つことに繋がります。
メリットとリスクを知ること。
仕組みや安全のポイントを知り、くり返し練習すること。
自分に合った車(商品)を選ぶこと。
自動車も金融も、同じですね。
子供と一緒にジュニアNISAを利用することで、資産もですが、何より金融知識があげられる1番の財産となると考えています。
そのためには、何より親が勉強しなければならないのですが、
それもまた一興ですね。
ちょっと宣伝
友人が「マルハチ会」という社会人サークルを立ち上げており、その中で定期的にお金の教育をしています。
4月には投資信託に関わる勉強会も行っているので、興味のある方はぜひ参加してみてください。