【受講記録】わたしの取り扱い説明書②
前田 恭子様主催、柴田 朋子様講師の「わたしの取り扱い説明書」後編です。
前回の記事はこちら。
前回は、過去を振り返りながら自分を生かせる状況について考えました。
今回は、「自分はどうなりたいか」という、未来について考えていきます。
内容
1.キャリアアンカーを知る
キャリアアンカーとは、「自分のキャリアを形成する上で、どうしても犠牲にしたくないもの」のことです。
色々な職業経験によって形成され、船の“錨”(アンカー:Anchor)のように、職業人生の舵取りのよりどころとなります。
職業観のようなものなので、反した性質の仕事をやっていると、
「私がやりたいのは、こんなことじゃない」「向いていないんじゃないか……」
と、モチベーションを奪う原因になります。
やってみたい方はこちら↓↓
キャリア・アンカー診断
キャリア・アンカーは、8つのタイプに分類されます。
- 専門家(TM):専門領域で自分の技能を高めたい。
- 経営者(GM):組織の中でトップになりたい。
- 自律・独立(AU):自分の裁量で仕事がしたい。
- 奉仕・社会貢献(SV):世のためになることがしたい。
- 純粋な挑戦(CH):難問にチャレンジしたい。
- ライフスタイル(LS):家族との時間を大事にしたい。
- 保障・安定(SE):安定してコツコツと働きたい。
- 起業家(EC):新しい価値を創造したい。
8領域 × 5項目 = トータル40項目を、1~6点で評価をしていきます。
最低5点、最高35点です。
さて、リアルな私を知る方は、聞くまでも無く予想がつくでしょう。
専門:34 経営:5 自律:22 奉仕:22
挑戦:20 生活:22 安定:13 起業:23
専門たっけぇぇ!経営すっくねぇぇ!!
他の項目も、全部「専門」と紐づいて、
自律 → とことんやりたいから、裁量をくれ!
起業 → フィールドが無いなら、作ればいいじゃない!
経営 → 部下なんて要らない!最前線に立ちたい!
奉仕 → 俺の力が必要かい?(キラッ
挑戦 → やってやろうじゃないの!
生活・安定 → やりたいことに注力するためには基盤が必要だよね。
ってことなんだと思います。
うーーん、専門職派遣業が長いからな……
ある意味、雇われる立場でありながら一目置いてもらえる喜びはあったし、派遣元でも派遣先でも1人部署が多かったから、働く中で専門家志向がより強化されたんじゃないかと思います。
逆に、提出書類や勤務態度などで上に迷惑かけまくってたから、そりゃ管理業務は任せてもらえないよね。
そのあたりでも「管理は向いていない(面白さを感じない)」と思っているのかもしれないです。
でも、親って子供のキャリアを支援する「経営者」みたいなところあるよね?
ええー、こんなに経営大嫌いで大丈夫なのかなぁ……
それともこれから機会が増えて面白くなっていくんでしょうか?
ちなみに、今回同じグループに「生活」が高い人が2人いましたが、生い立ちも重視の仕方も間逆で、とても面白かったです。
また、同じ「自律した働き方がしたい!」と思っていても、
「そのためには役職を上げて権限をもらわないと。」と思う人と
「しがらみが少ないところで働きたいから独立する。」と思う人、
いろんな考え方があるというのも学びました。
2.ライフテーマを見つける
自分が好きだったモノ・コトや、尊敬していた人を通じて、自分の価値観がどのように変遷してきたかを探ります。
ここが一番盛り上がりました(笑)
「セーラームーンが好きだった!」
「アイドルの○○が……」
など思い出話に花が咲き
「ちょっとー!脱線しすぎ!」
と、柴田さんに何度も注意されました(笑)
そしてその好きだったものが「なぜ好きだったのか」を対応付け、キーワードを拾います。
そのキーワードや経験を膨らませ、各年代を「○○時代」と章立てて、今の自分にどのようにつながっているのかを物語形式で考えます。
苦しかった経験も、苦い失敗も、それがあるから今の自分があると考え、テーマを持った一編の物語として人生の意味を再定義するという試みです。
(ミッション系の学校に入った頃は、
「宗教家はいいよなー。
何でも『神の思し召しです』って言っておけばいいもんなー。」
なんて思いましたが、人生に行き詰った時に心を安定させるためには一定の効果があるのですね。)
柴田さんに対してすごいな、と思ったのが、
今回の参加者の方で自分の好きなことを少ししか思い出せなかった方が居たのですが、
柴田さんは少し見ただけで、その中からキーワードをピックアップして、うまくその方の自分史に引っ掛けていたのです。
「プロだから」では納まらない洞察力を目の当たりにして、震えました。
占い師みたいです。
ワークで出た私のキーワードは「命令する」「(思い通り)操縦する」「変える」「作る」「結果を出す」。
トータルすると「自分が自由に振舞える場の模索」とでも言いましょうか。
最近キャリアデザインや質問力に興味がシフトし始めたのは、「思い通りになる機械ではなく、操縦する難易度の高い人間を動かしたい」という表れかもしれません。
でも、このブログをまとめる中で、ふと「それって幼児的万能感じゃないか?」と思いました。
www.prado-therapy.com
「自分でやりたい」「成功か、失敗か」「敵か味方か」「注目されたい、褒められたい」
成長していないなぁ……
一回受験でへこまされて、就職でへこまされて、
多少は限界や暗黙ルールを知って、やり口がマシになった思うけど、それでも全然懲りてないんだよな。多分。
そういう自己中で子供っぽいところが、自分に対してとても嫌いな部分です。
3.わたしの取り扱い説明書
前回と今回のワークをもとに、「わたしの取り扱い説明書」を作りました。
「もし10年後の私が、今の私へメッセージを送るとしたら……」というワークもあったのですが
「いい加減、怖がらず人をよく見なさい。
味方はいるはず。大いに頼るべきよ。
ただ、依存しすぎないよう、相手を見て、相手ができる範囲を見極めましょうね。」
「あなたのアンカーは『専門家』なんでしょ!
自分の専門をを勉強せずに、ブログだなんだとうつつを抜かして!
勘違いせずに、自分のやるべきことをやりなさい!」
↑こんな風にどしかるんだろうな。
書いた取り扱い説明書に対する皆様からのフィードバック↓
「面白い人で興味がわきました。」
「冷静に自分を分析していて、フィードバックが無くても十分だと思いました。」
(いえ、昔、社内でキャリアチェンジをする際に、コレに近いことをやった経験があるからです。
思い込みが激しいので、これでいいのか、客観的に見て軌道修正をしてほしかったんです。)
「自分に対してこれだけできるんだから、他人がたな卸しするのを手伝ってほしい。」
反省
今回、あまりフィードバックによる変化を得た実感がありませんでした。
あまりに「私はこうです!」と言いすぎて、一緒の卓の人を「あ、はい……」というテンションにさせてしまったのかな?と反省しています。
全体的に、貿易ゲームのときに感じた「チームではなく"一緒に居るだけ"」という居心地の悪さを感じていましたが、なぜ上手く混じれなかったのか、どうすればよかったのか、よく分かりません。
6人だったから、私にとっては話す相手が多すぎたのでしょうか。
子供があまり騒がなかったのは幸いですが、(前田さん、子守していただきありがとうございました。)イマイチ会話が耳に入ってこなかったような……
「喋りたい!」という気持ちが最後のワークで爆発してしまい。
大幅に時間を超過し、ご迷惑をかけてしまいました。
終了後、ランチのときに柴田さんとお話しする機会もあったのですが、色々ネタはあったのに何を話せばいいのか考えているうちに時間切れになってしまったし、とても勿体無かったと感じています。
反面、ランチ後半に、前田さんと話した「方向音痴から見た世界の捉え方」は面白かったです。
隙のなさそうな前田さんが、方向音痴なんて意外でした(笑)
(いや、間違ったところに意識のアンカーを引っ掛けていると、とんでもないことになるぞ?という警告だったのでしょうか 笑)
「マイワールドを作るのが好き」というお話に、とても親近感が沸きました。
前田様、柴田様、講座の開催ありがとうございました。
ご一緒させていただいた皆様、ステキな時間をありがとうございます。
本日のおことば↓↓
与えられたチャンスを大切にし、上位のステップに上がるドアを叩き続けなさい。
子供はいつか独立する。
その時になって急に「やらせてください!」と言っても遅いんだから。いいこと?
女性(少数派)は、いい意味で「ずる賢く」生きなきゃ。
制度はできるだけ利用して、声をあげて前例を作っていかないと、男性(多数派)のために最適化されている職場は変わっていかないよ!
by 柴田 朋子さん
キャリア・アンカー―自分のほんとうの価値を発見しよう (Career Anchors and Career Survival)
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