オカンハック

母親目線での「便利!」を備忘録的に書き溜めていこうと思います。

足りないのは「危機感」だけか?アクションプランセミナーを受講してきました。

元人間の俺から見て、お前に足りないものがある。
危機感だ。

幽☆遊☆白書」という漫画のワンシーンにて、立ち向かってくる主人公に向対して敵役が放つセリフです。

夏休みの宿題を、8/31に泣きながらなんとかした経験を持つ方も多いと思います。
でも、危機感で何とかなるときもあるけど、
それですべて乗り切れるようなら、プロジェクトマネジメントの本が書店に山積みされていることなんか要らないわけで。
(でも、日本人ってデスマーチとか精神論とか好きよね。)

幾度となく痛い目を見ながらも懲りずにハマるというダメ地獄から脱出するためにも、「アクション・プラン(行動計画)」の立て方を学びましょう
というのが、この講座の趣旨です。

主催はいつもの前田 恭子さん&柴田 朋子さんのタッグで、場所はいつものチクサグリルで開催しました。

「プロジェクト」について考える

そもそも、一連の目的を達成するために、計画を立てて実行すること = 「プロジェクト」 は、どのように進むのでしょうか。

例えば「掃除」でも、次のようなプロセスがあるわけです。

  1. 決める      :そろそろ汚れてきたな……
  2. 第一歩を踏み出す :掃除機出してこなきゃ。
  3. 進行しつづける  :ぶいーーーん
  4. ゴールする    :よし、きれいになった。
  5. 報酬を得る    :すっきりして気持ちいいなぁ!

うまくいかないときは、どこかに問題があります。
例えば「納戸の前に物があって、掃除機を出すのが面倒くさい」とか
「予想より汚れていて、予定時間までに終わらない!」とか。

何を「報酬」として考えるか?
どんなふうに背中を押されたら一歩を踏み出せるか?
どこまで達成したら「できた」と言えるのか?自分の能力から見た難易度は?
は、各自で違います。

自分のことを知ることは大切ですし、
特にゴールイメージについては、条件と期限を相手と擦り合わせておかないと、
たちまち炎上案件のできあがりになります_:(´ཀ`」 ∠):

なんでできないの?

参加者の皆さんと一緒に、「できた時・できなかった時」を書き出すワークを行いました。

不思議なことに、「できたとき」と「できなかったとき」で似通った事例を出した人が何人もいました。
私も「漫画は1冊15分で読み切れるのに、勧められた実用書はすぐ眠くなる。」という事例がありました。
「自分のトリセツセミナー*1」のワーク1でやったように、
「ちゃんとできるとき」「できないとき」は、仕組みや動機付けなど、個人の価値観などに依存することが多いので、
自分が得意な傾向や陥りがちな失敗を、把握することが大切だと学びました。

部下育成のために

このアクションプランは、部下や子供など、他者を導くときのヒントにもなります。
実際に、柴田さんが関わっている瀬戸市の「キミチャレ*2」を解説してもらいました。

「チャンスを与え、支援し、評価し、報酬を与える」
「目標に対して、自分がやる意味を見出し、ゴールを自分なりのカタチで決定する。」←柴田さんがお好きな「物語的真実」
「特別感・ナカマ感・できそう感を得てもらう工夫をする。」
「中間発表など、いい外圧(ピア・プレッシャー)を味方につける」
↑これは、自分のモチベーションを保つためにも応用できそうですね。

自分を過信しない。

「自分なんて信じちゃダメ!
見積もりは楽観的だし、
モチベーションは下がるし、
タスクは忘れるものなの!
それ前提で、対策打たないと!」
と、柴田さんは仰っていました。

時間見積もりについては、柴田さんは詳しくおっしゃらなかったのですが、
究極のところ「KKD(経験・カン・度胸)」に勝るものはないようです(笑)
その精度を高めるために、
「その作業に付随するタスクは何か?」
「実際何に何時間かかっているのか?」
を毎日メモることが大切です。
↑たまたま開いた、ドラッガーの「プロフェッショナルの流儀」にも書いてありました。
指摘を受けて気づいたのですが、意外と「付随するタスク・準備」の時間は見落としがちで、
「出かけるタスク」に、車のキーを探す時間や車庫から出す時間が入っていなかったりして、微妙な遅刻をすることがままあります。
後で柴田さんの手帳術を見せてもらいましたが、しっかりと「○日の講演のための準備」の時間が確保してありました。

やる気の維持については、モチベーションが落ちそうなタイミングを予測し、あらかじめ対応策を用意しておくことです。
「プロジェクトを乗り切ったら、焼肉屋で打ち上げをする!」
「中だるみしそうな時に、報告会を設ける。」
「友達にグチる。」
「お気に入りの映画で思い切り泣く。」
等です。
「上げ方は人それぞれなので、自分であれこれやってみるとよいでしょう。」
と、おっしゃっていました。

タスクの記憶については、「忘れないうちに書く」「定期的に振り返る」が、
絶対必要です。
個人的には、「全部の予定を書く『マスター』を作る」のもポイントだと思います。
「スケジュールとカレンダー、どっちが正しい?」
という混乱を避けることになります。

実践:アクションプラン作成

これまでの内容を元に、アクションプランを作りました。

「まだ粒度が粗い。期日も『えいや!』で仮決めしないと!」
と、指導をいただきました。

日時や達成基準が明確でないと、「ま、いっか~」とずるずる過ぎてしまいます。
「○○日の予約を、XX日までに入れる!」
という具体的なアクションまで落とし込むことが、実践のコツだそうです。

適切なレベル分けについては、以前受講した杉浦 元重*3さんが「加速成長 入門」の中で「できるかできないかは、ステップ分けにかかっている。」言っていたことを思い出しました。
(では、どういう風に切ればいいの?ということについては、有料セミナーの領域だった……気がする。
成功者の心理、考えての変化を徹底的に分析し、自分に当てはめるというのが、ヒントだった覚えがあります。)

おまけ:「できる!優先度マトリクス」

一緒のテーブルだった山村さんと話していて、思い浮かんだマトリクスです。
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やれるかやれないかは、「やりたいかどうか」「重要度」「能力・制約」の3軸で分類できるのでは?と思いました。
やる気がなかったら、ワクワクするような動機づけや、締め切りなどの危機感を。
重要度が低かったら、本当にやらなければならないのか?という自問を。
やりたいのに能力が低かったら、ダウンサイジングや移譲、成長のためのスモールスタートを。

「やらないことを決める」というのも、プランをたてる上でポイントなんじゃないか?
と話し合いました。

感想

今まで学んできた、IT業界のPMBOKや、質問力セミナー、取説セミナー、そしてすっかり忘れていた「加速成長」まで、
いろいろな学びやこれまでの経験が結びついたセミナーでした。

これによると、私の特徴は以下となります。
・熱しやすく冷めやすい、超短期決戦型。
・大きな目標からタスクに落とすのが苦手。
・反復・維持作業は飽きる。成果物が見えたり、発表できると嬉しい。
・最初に設定する理想のレベルが不適切。高すぎたり低すぎたりして、挫折や飽きを生む。
・内発動機スタートが多い。
・振り返りは嫌い。振り返る内容も、振り返ることすら忘れる。

対策として、
・スモールステップを切る。
・発表の場を設ける。
・ケツ叩いてくれたり、ステップをチェックしてくれたり、ほめてくれる仲間を作る。
・ゴール基準と期日を設ける。
と、モチベーションは持続しやすいようです。

ブログが続いているのも、PV数や、Facebookやハテブコメントなどで、いい反応をいただいているからでしょうね。

保育園が決まったら、いよいよ復職です。
やらなければならないこと、今のうちにできることを明確化し、
悔いのないように過ごしていきたいとおもいます。